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2010年6月22日火曜日

高取鉱山

本ブログに先日(6/8)紹介した、「角川 日本地名大辞典 8 茨城県」(昭和58年12月8日発行)に記載された錫高野〔近代〕のつづきとして、高取鉱山を次に記す。
「高取鉱山<桂村>
東茨城郡桂村錫高野にある鉱山。古くは錫高野鉱山とよばれた。佐竹時代に開発され、徳川光圀の頃は高取山付近の小勝・塩子・下伊勢畑・高野の4か村に錫山があった。高野には御錫山奉行衆の屋敷・錫蔵・精錬所が置かれ、幕末には徳川斉昭が開発を奨励し、村名を錫高野と改めた。明治41年にタングステン鉱が発見され、名称も高取鉱山と改められて、活況を呈した。三菱鉱業の経営により大正期に全盛を極め、発電所・選鉱所などを設け、従業員約200人、家族を含めると約600人が生活していた。現在、昭和42年に荒川鉱業より継承した千歳鉱業が操業。」

高取鉱山をモデルにした、プロレタリア文学前期の作品といわれる、宮嶋資夫著の小説「抗夫」(大正五年、1916年)がある。(本ブログ関連:1/23

(参考)東茨城郡桂村は合併により、2005.02.01から東茨城郡城里町になりました。(日本郵便

高取鉱山に隣接する「仏国寺」について以降記す。