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2010年1月13日水曜日

春の兆し

近くを散歩すると、ある民家の庭先に、冬の風に揺れる一本の白木蓮(ハクモクレン)と出会う。青空に伸ばした枝々には、もう小さな芽がついている。路上から、この木を見上げると暖かい日差しを感じることができる。今年も、春の陽いっぱいに白く大きな花びらを咲き誇って欲しいものだ。
路地に沿った栗園は丁寧に整理され、樹下は掃き清められている。ここの農家の仕事振りがうかがえる。
歩を進めると、放課後の子どもたちが遊び叫ぶ声が聞こえてくる。小学校の垣根に植わった沈丁花(ジンチョウゲ)は、未だ芽がかたい。これから、蕾のほころびを気付くのは夜だろう。夜道を通り過ぎるとき、後を追うように沈丁花の香りがすると、そのとき本当に春が近いことを知る。

(付記)
「沈丁花」は夜がよく似合う。赤坂小梅の「沈丁花」(1933年)はいかがだろうか。
(YouTubeに登録の1985ataru0628に感謝)

(付記)
沈丁花(서향)は、ブログ「花愛(꽃사랑)」によると、韓国では「南部や済州島のような土地の表面が凍っていない場所でよく育つ花木である。だから、冬の気温が5〜8℃以上になると冬を過ごすことができる。」とのこと。