チンパンジーの子どもに、ランダムに9ケタの数字を一瞬見せて、それを回答させる訓練がある。子どもは正答率が高いのに比べて、大人のチンパンジーの場合、それが低くなるという。この「直観像記憶/映像記憶」は、言語能力が強まる前に最高を迎えるそうだ。
(本ブログ関連:”チンパンジー”)
人間の場合、いろいろな能力があるが、その一つに特化した、たとえば映像記憶だけ極端に強まった能力を持つ「サバン症候群」*のひとがいる。
(*)サバン症候群: 能力の例に、<数値記憶>から<多言語を操る>までさまざまある。
ずば抜けた能力を持つ人に、そのひとがイノセント(あるいは世間離れした生き方)であっても、幸福感を感じる・・・齢を重ね、人生を見返したとき、それも「人生」と思う。
■ Youtube(登録: IMLAPERU/ペルー)ローマ市街のパラノマ図
「Stephen Wiltshire, la camara viviente(スティーブン・ウィルシャー** - カメラ人間)」
(**)彼は「一度見たものは細部まで正確に絵に起こすことができる」(Wikipedia)
ー https://www.youtube.com/watch?v=8eGrakSkp7E
ところで、むかし何処かで聞いたことだが、戦前の満州で対ソ軍事訓練に、「人間カメラ」というものがあったそうだ。戦場で、敵戦車に潜り込み内部構造をまるでカメラで写したように記憶するという特殊な任務があったという。ただし、文書をカメラで写したように記憶したということは聞いていない・・・あくまでも視覚記憶だけだったようだが。