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2025年7月26日土曜日

野鳥観察(85)

早朝、野鳥観察に家を出た。快晴の朝は、すでに 30℃ に迫る暖かさ。東を向けば陽光がまぶしい。集合場所の野草も乾いて、朝露の水玉に輝やいたのはほんの一部のみだった。

参加の証のための、私として記録できる写真(野鳥以外に植物も含めて)が、今回は何もなかった。夏場のフィールドはきびしいようだ。いつも携帯する観察手帳に、前回(7/5)は1ページ、きょうは 0.5ページくらいしかメモすることができなかったのだから。

残すべきものが何もないと語ったら、ベテランの方が遠くを指さして、「サルスベリ」の薄紅の花があるよといってくれたのたが・・・。今年のサルスベリの花は、咲くのが早いのかな。

今回も、ベテランの方から解説いただいたり、自分なりに目視とカメラで確認・整理したものを次に記す(聞き間違いがありましたらご容赦)。
・アオゲラ:「ピョー ピョー」と鳴き声がした。木立の中を飛び立つ姿を一瞬目視した
・コゲラ: アオゲラと同様の観察に終った(かすかに「ギイー ギイー」と聞こえた)
・シジュウカラ: コゲラと同様の観察に終った(こちらは動きが早過ぎる)
・ツバメ: 最終地点の原っぱで、飛びまわる姿を観察した
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・アオサギ: やっぱり水鳥はよい。悠々と小川の上を1羽が下流に向かって飛翔した

というわけで、カメラを首にぶら下げていたものの、タイミングもなく、撮らずに終ってしまった。ただし、汗だけは出た・・・ハンカチを絞ったら水滴がしたたり落ちるほど濡れた。

(資料)蛇紋岩:埼玉県秩父郡の荒川「栗谷瀬橋」

蛇紋岩
蛇紋岩」の「蛇紋石(Mg3Si2O5(OH))」は、SiとMgを含む超塩基性の性質を持つ。

東京近辺の産地
・埼玉県秩父郡を流れる荒川の「栗谷瀬【くりやぜ】橋」下の川原に「蛇紋岩」の露頭がある。
・秩父鉄道「親鼻【おやはな】駅」から約1kmの川べり(「皆野【みなの】中学校」の門の横を荒川に向かって下る)
    ー 親鼻駅を北へ ⇒ 埼玉県道37号を左へ ⇒ 皆野町消防団の右へ ⇒ 突き当りを右へ ⇒ 皆野中学校の <立て看板> を右へ ⇒ 皆野中学校西門の脇の小道を下る ⇒ 川原


(参考-1)「ジオパーク秩父」
・「栗谷瀬橋の蛇紋岩」
    ー https://www.chichibu-geo.com/geosite/geosite20/
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皆野中学校の門の前を荒川に向かって下ると川べりに出ます。この辺一帯には蛇紋岩が露出しています。秩父地域では長瀞の岩畳に代表される三波川帯の中に小規模な蛇紋岩体が分布しています。

 蛇紋岩は濃い緑色で光沢があり、岩肌が蛇の皮膚のように見えることから名付けられました。地球深くのマントルを構成するカンラン岩が水と反応してできる岩石です。白い脈の入ったものは蛇灰岩といいます。

 蛇紋岩は磨くと美しい石材となり、「緑色の大理石」ともいわれます。秩父産の蛇紋岩は、その品質の高さが認められ、埼玉県では唯一、国会議事堂の中央玄関の床に使われています(産地は皆野町三沢、秩父市黒谷など)。

 蛇紋岩は風化しやすく地すべりの原因にもなり、土木技術の発達した現在でも、高速道路や鉄道などの大型建築物の建設は蛇紋岩地帯を避けています。現在でもこの地域は土砂崩れの頻発地帯のため、各所で治山工事が施されています。

 この岩には石綿(アスベスト)も含まれています。石綿の大部分は、蛇紋岩に含まれる繊維状のクリソタイルという鉱物からなります。

 江戸時代には、平賀源内が秩父産の石綿で燃えない布「火浣布(かかんぷ)」をつくりました。現在は、肺がんなどを引き起こすことから石綿の生産や使用は禁止されています。
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(参考-2)「観測所雑記帳」
・「栗谷瀬橋の蛇紋岩と親鼻の紅簾石片岩」(2023年01月04日)
    ー http://stelo.sblo.jp/article/190195573.html
・掲示板写真「栗谷瀬橋の蛇紋岩と石綿」/ 一つ下流にある「親鼻橋」の「紅簾石片岩」
    ー https://stelo.sakura.ne.jp/sblo_files/stelo/image/20230104chichibu039.jpg
    ー https://stelo.sakura.ne.jp/sblo_files/stelo/image/20230104chichibu067.jpg


(参考-3)「Search Labs | AI による概要」
    ⇒ Googleで「蛇紋岩と相性のよい植物」と検索した結果
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蛇紋岩地帯には、特定の植物がよく生育します。これらは、蛇紋岩特有の環境に適応した植物で、他の場所では見られない種や、生育が限られる種が含まれます。
ハヤチネウスユキソウ:早池峰山に代表される蛇紋岩地帯に生育する固有種です。
ミヤマオダマキ:東北地方の蛇紋岩地帯、特に早池峰山でよく見られます。
ミヤマアズマギク:東北地方の蛇紋岩地帯、特に早池峰山で見られます。
ホソバヒナウスユキソウ:至仏山周辺の蛇紋岩地帯に見られます。
・ジョウシュウアズマギク:至仏山周辺の蛇紋岩地帯に見られます。
カトウハコベ:至仏山周辺の蛇紋岩地帯に見られます。
シブツアサツキ:至仏山周辺の蛇紋岩地帯に見られます。
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(参考-4)
Google生成AIの「Gemini」より
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蛇紋岩地帯に共通する植物の適応:
・矮性(わいせい):草丈が低い傾向があります。
・葉の形態:鈍いロウ質で、灰緑色の葉を持つことがあり、これにより水分の保持と日光の反射を助けます。
・重金属耐性:ニッケルなどの重金属を体内に蓄積する能力を持つものや、重金属の影響を回避するメカニズムを持つものがあります。
・貧栄養耐性:窒素やリンが少ない土壌でも生育できる能力を持っています。
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