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2025年10月12日日曜日

散歩道の鳥、鳥の歌:チェロと人の親和性

曇が重なっているとはいえ明るく白い。そんな昼下がりに家を出て散歩した。

スズメ
いつもと違う場所を歩んだところ、細い路地の両側に植えられた生垣から、「スズメ」が一斉に舞いあがり、チチと鳴きながら葉の繁る「ゲンペイ(ハナ)モモ」の低木に飛び込んだ。十数羽ではきかない、あまりの多さに驚いたほど。

この時期、どうやら群れの主体は若鳥だそうだ。そういえば、木立に完全に身を隠すほど用心深くはないようだ。一部は、そばにある金網柵の上に並んで警戒心なくこちらを見ていたりした。元気な姿を見せてくれるのは何よりなことだ。

ヒヨドリ
外出先からの帰り道、住宅街の電柱の上から、「ヒヨドリ」が「ヒィーイ」を繰り返しながら鳴いた。すると別の場所から同様な応答があった。少し進むと、何とこらでも「ヒィーイ」と鳴くのが聞こえた。上を見上げたのだが、彼らの姿が見つからない。向こうから歩いてくる人も、鳴き声が何処からだろうと探していた。

■ Youtube(登録: 解説!鳥の鳴き声図鑑)
「【解説付き】ヒヨドリの鳴き声6種(地鳴き)」(2021/06/05)
https://www.youtube.com/watch?v=kMWUQOW-bTM


鳥の歌: チェロと人の親和性
数ある楽器のなかで、弦楽器のチェロはとても思念的な存在と見られる。それは、演奏者が楽器と一体となって、聴くひとの心にしみこんでくるのだから。

チェロ奏者パブロ・カザルス(スペインのカタルーニャ出身)が、1961年11月13日に、米国ホワイトハウスで「鳥の歌(El Cant dels Ocells)」を演奏した時の実況録音がある。

■ Youtube(登録: Deucalion Project)
「Traditional Catalan Christmas song: El Cant dels Ocells, Casals & Horszowski (1961) 鳥の歌 カザルス」(2017/01/10)
    ー https://www.youtube.com/watch?v=upd7U_dvfvU



(参考)
弦楽器のチェロと人間との相性について、生成AI「Gemini」にQ&Aした。

Q.弦楽器チェロに心が引き込まれるのは、楽器の出す帯域が人の受けとめやすい波長に合っている面もありますか?
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A.はい、その通りです。チェロの音色に心が引き込まれるのは、楽器の出す音域が人間の声の帯域と非常に近いためである、という面が大きく影響していると考えられています。

これは、単なる音域の広さだけでなく、私たち人間の聴覚特性と密接に関わっています。

1.人間の声との高い親和性
チェロは、ヴァイオリン属の楽器の中で最も人間の声に近い楽器と言われています。
音域の一致チェロの音域(最低音のC2から最高音域まで)は、テノール、アルト、ソプラノといった声楽の幅広い音域をほぼカバーしています。特に低音域は男性のバスの声に近く、高音域は女性の地声の最高音に近くなります
「歌う」表現力: 音域が人間の声に近いため、奏者がまるで歌い上げるかのように「滑らかで感情豊かなメロディー(レガート)」を奏でやすいという構造的な特徴があります。この「歌声らしさ」が、聴き手の心に直接語りかけるように感じさせます

2.聴覚の「心地よさ」と周波数帯域
チェロの音域は、私たちが普段の生活の中で最も慣れ親しんでいる帯域、つまりコミュニケーションに使われる周波数と重なります
・基音の帯域: チェロの基音(最も低い音)の帯域は、人間の会話や歌声の主要な周波数帯域に含まれます。この周波数の音は、私たちにとって「『心地よい』『安心感がある』』と感じられやすいと言われます。
・低音の身体的な響き: チェロは低音域を担うため、その響きが空気を通じて胸や身体にまで振動として伝わってきます。この身体で感じる振動も、聴き手に心地よさや包み込まれるような感覚を与え、深いリラックス効果をもたらす一因となります。

多くの音楽家や研究者が、チェロの魅力は「人の声に近い」という心理的な側面に加え、その音域が持つ物理的な特性が人間の感情や生理に強く作用していることにあると指摘しています。
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