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2024年1月16日火曜日

オオタカとカラス

探鳥会のベテランの方が毎日配信する野鳥情報に、ここ数日「オオタカ」の写真が多い。公園の向かいにある大学の雑木林の頂によくとまっている・・・自然観察会でおなじみだが、ベテランの方の写真のように撮れたことはない。

(本ブログ関連:”オオタカ”)

たまたまYoutubeのindex画面に「カラスを沈めるオオタカ」*(登録:washuu石井)があり、興味深く拝見させていただいた。
(*) Youtube: https://www.youtube.com/watch?v=EWXL_eqPdnM

池畔の雑木林に、オオタカが1羽いて、それをカラスの群れが追いかける(からかい攻撃する)のだが、オオタカに逆襲され、カラスの1羽もろとも水面に落下する。オオタカはカラスを沈め込んで窒息させる。その後、オオタカは溺死させたカラスを岸辺に引き上げ、羽を引きちぎり肉をついばむ。次第に、他のカラスたちが舞い降りて接近し、様子を傍観する。
オオタカは、カラスの群れに辟易したのか舞い上がる。直後、画面は暗く閉じて終了。

関心は、食い千切られたカラスの死体と、群れ集まったカラスのその後に移るのだが・・・。

■ 東洋経済ONLINE
カラスの共食いについて紹介する記事より抜粋。
「あんないるのに『カラス』の死骸を見ないワケ 日本人が意外と知らないカラスの生態」**
(中村 陽子 : 東洋経済 記者、2018/08/12)
 - 「『カラス学のすすめ』を書いた宇都宮大学の杉田昭栄名誉教授に詳しく聞いた。」
(**) https://toyokeizai.net/articles/-/232285
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鳥類では例外的に共食いをする
── 実は個人的にずっと疑問だったのが、街中にあれだけカラスがいるのに、死骸は一度も見たことがない、ってことでした。(記者)

基本的に野生の鳥は弱ると、外敵から身を隠すため、こんもりした森林などへ逃れます。そこで力尽きて、ポロッと枝から落ちて死んでいくケースが多い

・ほかにも、死んだカラスの死骸を仲間が食べてしまうことがあります鳥類では例外的にカラスは共食いをする。数羽のカラスを同じおりに入れておいたとき、ケンカが始まって1羽が負けて死んでしまうことがあった。その後どうするか見ていたら、勝ったカラス周りにいたカラスで、死んだカラスを残さず食べてしまいました。
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上掲のYoutubeは、オオタカの行動に焦点をあてている。その後の、オオタカが残した仲間の死骸を囲むカラスの群れに異様さを感じ、次の展開が予想できる。(映像として、カラスの共食いにつなげなかったのかもしれない・・・推測だが)

随分昔からカラスの知能(賢さ)について、持ち上げられているが、やっぱ相当に不気味な鳥であるのに違いない。集団性・社会性の強い肉食動物には、何かがありそうだ。


(追記)
上掲の東洋経済ONLINEの記事で、杉田昭栄 宇都宮大学名誉教授が紹介しているのは、ある特定の環境下でのことであって、それを普通の事象ではないといいきるネットの意見もあるが。そりゃそうだろう、フィールドで自然死した死骸を見つけ、共食いされる光景まで観察するなんて、とんでもなく難しいことなのだから。
あるいは、カラスはグループが異なれば別グループの死骸を食べるというネット意見もある・・・自然界で個体識別を十分できての話であって、これも容易ではない気がするのだが。