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2024年3月5日火曜日

啓蟄 2024

きょうは、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」、これまで地中に籠り冬を越えていた虫たちが這い出てくるころをいう。春については、まず太陽の照る角度から春の訪れを知る「立春」、次に雪が溶けることから春の温もりを知る「雨水」、そして地中から這い出る虫の動きから命の春を知る「啓蟄」がある。

(本ブログ関連:”啓蟄”)

朝から気温に変化の乏しい昼過ぎ、玄関先の路地を覗くと小雨に濡れて黒く光っている。きょうは古紙回収日だが、こんな天気にそぐわないと遠慮したが、回収車の巡る音が聞こえてきた。アメダスの記録では、各時間とも平均降水量 0.0mm だった。やがて、静かな辺りに「ドバト」の鳴き声が始る。

冬場、植木の松に害をおよぼす「マツカレハ」の幼虫を、幹に巻き付けた藁(わら)編みの「こも(菰)巻き」の中に留め置き、啓蟄のきょうそれを取り外す(「こも外し」)という。<こも外し> は、実際のところ防虫効果が薄いと近年判明している。

(本ブログ関連:”こも巻き”、”キクイムシ”)

従来の<こも>と違って、現在は薬剤を塗布したり・粘着性のあるトラップと呼ばれるものがあるが、啓蟄の風物に見られる庭園で使われているかどうか知らない・・・。
冬の園芸の「雪吊(ゆきつり)」と同様 、<こも巻き> も象徴的な美意識の産物と考えればいいのであって・・・。