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2022年7月17日日曜日

自然観察(12)

早朝、激しい雨音がした。これじゃあ、きょうの自然観察会はむつかしいと危ぶんだ。しかし天候は次第に持ち直して、雲の間に晴れ間が見え、台風一過のような快晴に変わっていった。自然観察会はいつものように無事開催された。

(本ブログ関連:”自然観察会”)

公園の小川は、雨上がりのせいか、澄んで流量も豊か。家族連れが大勢詰めかけていた。

今回、会長が欠席されたため、自力更生に努めようということになり、開始早々、参加者ひとりひとりが野草の名を答える段取りとなった。その最初は、私が運よく知っていた「ワルナスビ」の花で、何とか済ますことができたが・・・。公園を巡って行くうちに日射しが強くなり、「自然観察園」に場所を変えたころには体力も限界となり、それ以上同道することができなかった。最近、観察会の後半を抜け出すことが増えている。

観察会に、幸い昆虫についての大ベテランの幹事が参加されたので、その方の周りに集まって、昆虫の生態など話をうかがった。散策の始め聞こえてきたのは「ニイニイゼミ」の声だった。
・セミ: 何と「カメムシ目」に属し、「カメムシ」と遠縁というのだ。
  - ニイニイゼミ: 小さなセミで梅雨明けに鳴きはじめる。抜け殻がクヌギの幹にあった。
  - ニイニイゼミの抜け殻: 人の目線の高さで多く見つかる。このセミだけ泥だらけだ。
ニイニイゼミの抜け殻
・ツバメシジミ: オスとメス(地味)で羽の色が違う。
・モンキチョウ: 黄色の羽を揺らして飛んでいた。
・昆虫の成虫とは: 羽がしっかり成長したものをいう。

(植物)
・ワルナスビの花(白色)
・ヒメジョオンの花(白色)
・アカツメクサの花(薄紅色)
・カタバミの花(黄色)
・ミズキ(樹)の実
・イヌザクラ(樹)の実・・・別名シロザクラ
イヌザクラ
(野鳥)
・カラス: 幼鳥は口の中が赤い
  - 「ハシボソカラス」(欧州~)の南限と「ハシブトカラス」(東南アジア~)の北限が、日本で交わっている。
  - カラスは、全体で7種いて、ハシボソカラスとハシブトカラスで8割近く占めている。


帰宅後、上記の昆虫のベテラン幹事の方が、昆虫、野鳥、両生類を絵にしたものが展示されている会場へと出かけ、観覧した。作品13点を写真に撮らせていただいた。拡大すると、繊細な筆致がわかった。