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2022年1月20日木曜日

大寒 2022

きょうは二十四節気の「大寒(だいかん)」。冬の寒さが最も厳しいころ。ここで折り返して、春に向かってわずかずつでも温むようになればよいのだが・・・まだまだ寒いかな。

(本部ログ関連:”大寒”)

気象庁のいう「冬」は、12月~2月の間。2月でも東京の最深積雪は 3cm(1991年~2020年)である。今年に入って 1月6日に、都心で最深積雪が 10cmだった。2月はどうなるだろうか。

雪景色は、年に数回しか体験しないものにとって、音が消えて白と黒とで表現される世界に見える。暖かい部屋からガラス窓越しに眺めて、勝手な印象を持っているだけかもしれないけれど。

古いテキスト(ラジオ漢詩講座)に、唐代中期の文学者・政治家の「柳宗元」(773年~819年)の五言絶句「江雪」があって、”一幅の墨絵” 感を漂わせる。彼の代表作という。

千山鳥飛絶     千山(せんざん) 鳥の飛ぶこと絶え
萬徑人蹤滅     万径(ばんけい) 人蹤(じんしょう)滅す
孤舟簑笠翁     孤舟 簑笠(さりゅう)の翁
獨釣寒江雪     独り釣る 寒江(かんこう)の雪 

(雪の積もった)山々から鳥たちは飛び去り、道々の人の足跡も消えた、一艘の小船に簑笠(みのかさ)を着けた老人が、独り雪の江(かわ)に釣り糸を垂らしている。

一文字一文字想像しながら追えば、墨絵の世界が浮かんできて、引き込まれる気がする。墨絵の妙は余白である。物の形を一部だけ墨筆で表現し、他を無地の白色で想像させる・・・きっとみな同じ感想(イメージ)を持つに違いない。