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2019年2月9日土曜日

横須賀湾巡り

歳をとると、小旅行でも手間が億劫になる。そんなとき、みな面倒みてくれるツアーは重宝だ。名所巡りだけでなく、海のもの・山のものの食道楽など多彩で楽しめる。だから利用者のわがままは膨らみ、趣味的なものまで加えて欲しくなる。

ツアーの最後に記述するアンケートに、海上自衛隊の艦船ごとに作られるカレーの味巡りはどうだろうと回答したことがある。あるとき、テレビの旅番組を見ていたら、横須賀湾内を巡るツアーが紹介された。何~だ、アンケートに希望したものは既にあったのだ。しかも、アンケートに応えた先の会社が企画したものだった。(同社のホームページでは見つからなかったのに・・・)

天気予報は、今日は降雪間違いなしという。早朝、家を出たとき、気配はまだなかったが、東海道線の車窓から川崎近辺の線路にうっすらと積もるものが見えた。集合場所の駅を、京急をJRと間違えて大いに慌てた。もちろん間に合ったが。

三笠の艦橋から艦首を望む
さて、京急の横須賀中央駅から徒歩で、岸壁に記念保存されている、「日露戦争」で連合艦隊の旗艦となった戦艦「三笠」を見学した。小雨が降り甲板が濡れていた。そして寒かった。

日本海海戦」を前に、三笠の艦橋に立った東郷平八郎司令長官秋山真之作戦参謀などが並ぶ絵画「三笠艦橋の図」を誰もが目にしたことがあるだろう。
同絵画に描かれた人物配置を確かめたく、保存の三笠の艦橋に上った。絵画にある主要な人物の配置が金属板で示されていた。

艦橋は写真の通り、絵画と比べて狭く感じた。艦首(写真奥)に向かって、先頭に東郷平八郎司令長官、左手手前に秋山真之作戦参謀の名が記されている。

ところで、艦内の旧士官室で、一般に行なわれてないツアー特典のカレーライスの食事があった。そのとき、三笠保存会の方から、三笠に関わる歴史・人物について興味深い話題が語られた。司馬遼太郎の作品で知られる、秋山真之参謀については、なかなかの男前で才能があったようたが、そうとうの聞かん坊で、その後の出世は順調でなかったという。

土産に、カレーの缶詰の詰め合わせを買ったのはいうまでもない。