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2019年4月1日月曜日

これからの元号は「令和」

5月から始まる新しい元号が「令和(れいわ)」に決まった。安倍首相は、談話で「万葉集」より引用したこの「令和」に、「ひとびとが美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ意味が込められている」と語った。

さらに万葉集については、「1200年余り前に編纂された、日本最古の歌集であるとともに、天皇や皇族、貴族だけでなく、防人(さきもり)や農民まで幅広い階層の人々が詠んだ歌が収められ、わが国の豊かな国民文化と、長い伝統を象徴する国書である」と伝えた。

TV発表の最初、菅官房長官から新しい元号の「令和」が発表されたとき、「令」の文字に思わず息を飲んだ。万葉集に記された「初春の月」の「令」には、「よい」とか「すばらしい」の意があることを知って落ち着いた次第。

万葉集所収の「梅花(うめのはな)の歌三十二首并(あわ)せて序」(梅花謌卅二首并序)にある、「天平二年正月十三日に、師(そち)の老(おきな)の宅(いへ)に萃(あつ)まりて、宴会を申(ひら)く。」に続けて語られる、初春を表す内容。
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時に、初春(しよしゆん)の月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す。
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(Youtubeに登録の読売新聞オンライン動画に感謝)

(付記)
今回、元号が「令和」に決定したことから、その出典ともなった「万葉集」に関心が深まるだろう。
それにしてもWikipediaの「令和」の素早さに恐れ入る。夜10時に検索したところ、数々の情報が記載されていた。