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2019年2月28日木曜日

シャビエル、ザビエル

日めくりカレンダーは、当日を意識付けするけれど、翌日に目配せが必要なときがある。今日は2月の28日、普段のならいせいで、つい明日は29日と思い込んでしまいそう。けれど2月は今日で終わり。「うるう年」でない限り、2月は28日までしかない。

話し変わって、バスク語のテキスト(「ニューエクスプレス バスク語」吉田浩美著)の会話に決まって登場する男性の名は「シャビエル(Xabier)」。気にもせず、ひとりの人物名とみていたが、Wikipediaで「Xabier」を検索すれば、ヨーロッパの男性名として、各国の読み方(呼び方)を紹介している。

1549年、日本へ来たスペインの宣教師「フランシスコ・ザビエル(Francisco de Xavier)」は、(これもWikipediaの記述によるが)<日本のカトリック教会ではイタリア語読みから慣用的に「ザベリオ」が用いられ、現在おもに「ザビエル」>が使われているという。

あのフランシスコ・ザビエルが「バスク人」だったのかと、彼の故郷を確認すると、(これまたWikiprdiaによれば)<生家のハビエル城はフランスとの国境に近い北スペインのナバラ王国ハビエルに位置し、バスク語で「新しい家」を意味するエチェベリ(家〈etxe〉+ 新しい〈berria〉*)のイベロ・ロマンス風訛りである。フランシスコの姓はこの町に由来する。>とのこと。

(*)berria: 新しい(new) berri に-a が付いた絶対格単数形

バスク語テキストでは、登場人物「シャビエル」と「ザビエル」の関係について触れているわけではないが、なんとなく学習に一歩近づく感がするのも不思議。

ところで、イディッシュ語テキスト「Colloquial Yiddish」(L. Kahn)に主に登場する男性の名は「דוד(Dovid)」は、ヘブライ語の「דָּוִד」に由来。すなわち、ユダヤ王の「ダビデ」であり、英語の男性名「David」につながる。

語学教材の著者は、登場人物に、その言葉(語学対象)に縁の深い名の登場人物を選ぶのだろう。さて、外国人向け「日本語教材」の場合、主な登場人物(男性)はどんな名になっているのだろうか。

(3/1:追記) 中国の留学生によれば、彼が学んだ日本語教材に登場した人物名は、男性は森/田中であり、女性は小野だったそうだ。