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2019年2月26日火曜日

歴史のことごと

小学生のころ、昭和史に残る重大事件について知った。同級生の縁者に、かつてその事件に関与した人物がいたと聞かされたからだ。昭和11年(1936年)2月26日、雪の降るの東京府において、陸軍青年将校たちが大規模な決起をした「二・二六事件」がそれだ。

今日のニュースに、この事件について触れられることはほとんどないようだ。忘れた振りをしているのか、それとも忘れ去ったのか。忌まわしい事件として、思い出して検証することが憚れるのだろうか。それとも、思い返す労に意味すらないのだろうか。

小学生同士のこと、一度だけ聞かされた内容を理解するに知識は乏しかったものの、それ以来、級友に会うと歴史の衣装がひらひらと見えるような気がしてならなかった。その後、当事者だった青年将校(大尉)の立場や経緯を知るたび、小学生のころの級友を思い出すことになる。

また、この事件について、従った(従わされた)下級兵士の中に、飄々とした話芸を見せた落語家の「柳家小さん (5代目)」がいたのは有名だが、多くの兵士はその後、何度も招集され前線(戦地)に送り込まれたという話がある・・・ネットに満州方面へという話題があるが、その先の地もまだ十分あった気がしてならない。