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2018年9月25日火曜日

秋の歌

青空文庫」に、この時期に合ったタイトルで、寺田寅彦(1878年~1935年)のスケッチのような小文「秋の歌」が載っている。彼の説き明かす談義は、明治・大正の物理学者らしい視点で世の中に風を吹き込んだ、そんな人だけに、この文章には面食らった。書き出しにあるように、まさに「独り静かにこの曲の呼び出す幻想の世界にわけ入る」のだが、一体どうしたというのでしょう。

寺田寅彦が夢見た世界へ誘うのは、E.ジンバリストがヴァイオリン演奏した、チャイコフスキーのピアノ曲集「四季」から「秋の歌」という小曲のレコードだそうだ。10月にあたる歌という、これから迎える月に何ともセンチメンタルな・・・、でもちょっとそんな気分になるような。(Youtubeに本来のピアノ演奏もあって、枯葉が、そ~っと舞い散るように聞くこともできる)


(Youtubeに登録のuchukyoku1に感謝)