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2018年2月20日火曜日

(雑談)うらやましい話

粒が大きく美晶なら宝石「ガーネット」、粒が小さく砂状なら研磨剤「金剛砂」、そしてどちらでもないが結晶が十二面体の鉱物標本にピッタリなら「柘榴石」。(みな同じものだが)

鉱物趣味の原点は、だれでもが水晶から始まるだろう。釣りの原点がヘラブナ(箆鮒)釣りで、「箆鮒に始まり、箆鮒に終わる」に例えて、鉱物採集では「水晶に始まり。水晶に終わる」といったかどうだか。

身近な結晶で、自然物というより、中学の化学実験で出会った「硫酸銅」の青色結晶は衝撃的で、薬瓶から一粒取り出してポケットにしまった。そして授業中に取り出しては眺めさすった。思わずやってしまったことだが、重金属の毒性があるなんて知らずに。いつのまにか、ポケットから消えた。

以前、ブログに記したが、自然石で採集可能な鉱物として、なぜか興味を持ったのは「柘榴石」だったかもしれない。
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鉱物(染料)のトークイベントがあって、美大の助教授が幼いころに育った福島県の石川町の思い出に、あぜ道に落ちている大きな正十二面体の柘榴石を拾っては遠くに投げていたという話をしていた。贅沢なこととうらやましかった覚えがある。
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茨城県の真壁町「山の尾」は、柘榴石の有名な産地だったそうだが、とっくの昔に入山禁止(つまり鉱物採集禁止)になっている。ああ、遅すぎたねえといいながら探したが見つからない(つまり行ってしまった)・・・時代は遅すぎた。拾って投げたなんて夢のまた夢。うらやましい限りだ。

年寄りの繰り言、なんど話したことか。