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2018年1月21日日曜日

イ・ソンヒの「さようなら」

イ・ソンヒの4集所収の「さようなら(안녕)」(1988年)はアルバムの最後に配置するに相応しい、そして名残惜しい曲だ。彼女の絶頂期のころ、ファンは次を願ったことだろう。その後数年、連続してアルバムが出されたことはいうまでもない。

大人の感覚して、洒落た別れを演じてみたい女子学生に、ちょっとした疑似体験を与えてくれただろう。「さようなら」の「アンニョン」の響きに余韻があって、妙に落ち着いて感じるのは不思議。悟ったわけではあるまいに。

(本ブログ関連:””さようなら

この曲を聞いておじさんが思い出すのは、一回り半も昔だけど、ペドロ&カプリシャスの「別れの朝」(1971年、日本語歌詞:なかにし礼)だろうか。曲想も場面も全く違うのに、なんだか繫がるものがある。


美し過ぎた思い出にふけりながら
あなたの寝顔を見つめて
あなたの額に口づけして
静かにささやいたわ
さようなら

ドアを、ドアを開けしなに心残りして
もう一度、あなたを見つめて
遠くから聞こえる夜明けの鐘に
静かにもう一度
さようなら

別れは、本当につらい
愛とは、ただあなた

けれど、去らねばならない私を引き止めないで
ああ、引き止めないでください
愛しています

ドアの、ドアの外に出たら、冷たい夜は明け
コートの襟を上げて、口笛吹いて
白(しら)露なのか涙なのか、私の目もとに流れ
静かにささやいたわ
さようなら

静かに、もう一度
さようなら、さようなら


(Youtubeに登録のJ-GODに感謝)