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2018年7月29日日曜日

暑い夏に「暖炉の上で」

2年前の夏、府中にある東京外国語大学の「オープンアカデミー」(社会人向け講座)で、(以前なかったと思うが)「夏期講座」が開催された。その中に「イディッシュ語入門」のコースがあった。

地元の図書館の棚に「エクスプレス イディッシュ語」(上田和夫著、白水社)があって、興味本位に6課ほど試し読みしていた。読むほどに頭がマシュマロ状態だったころ、上記の夏期講座の案内に「イディッシュ語」があるのを見つけた。アイウエオ順の記載だが、先頭近くに並んでいたような・・・。(アムハラ語、イディッシュ語、・・・)

講座では、先生がイスラエルで調査された、イディッシュ語の状況を背景に、イディッシュ語の(ヘブライ)文字や簡単なフレーズを紹介いただいた。何より良かったのは、イディッシュ文化について触れていただいたことだ。イディッシュ文学の流れから、バーナード・バラッドの「天使レヴィーン」を読んで聞かせていただいたり、19世紀末にイディッシュに人気のあった「暖炉の上で」の歌を教えていただいたことなど、初心者に楽しい授業だった。

そのとき聞いた「暖炉の上で」は、炉辺にパチパチといった音がして、ラビがゆったりと静かに、子どもたちにヘブライの文字を精神を伝える様子が浮かんでくるような、どこか懐かしい響きのする曲だ。


(Youtubeに登録のThe Soul of Jewish Musicに感謝)