中央日報の記事「オークバレーサマーフェスティバルでイ・ソンヒ公演」(8/5、クォン・スンミョン記者)は、オークバレーサマーフェスティバルでのイ・ソンヒの公演模様を次のように伝えた。(抜粋)
(本ブログ関連:”オークバレーサマーフェスティバル”)
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・江原(道)原州(市)のオークバレーは、歌手イ・ソンヒさんが、5日午後、オークバレーサマーフェスティバルで公演を繰り広げたと話した。
・この日、イ・ソンヒの無料公演を見るため、3000人余りが殺到した。
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2017年8月6日日曜日
「菜食主義者」の翻訳
英国の芥川賞にあたるブッカー賞があるが、その国際部門賞を受賞した韓国の女流作家韓江(ハンガン)の作品「菜食主義者」に、翻訳上のミスがあるという。レコードチャイナの記事「韓国の小説が世界的権威ある賞に輝いたのは、“誤訳だらけ”の英訳版のおかげ?=韓国ネット『ハングルの優秀性に英語が追い付けないのかも』」(8/2)は、韓国紙の記事から次のように報じている。(抜粋)
(本ブログ関連:”菜食主義者”)
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・2017年8月1日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の女性作家の韓江(ハン・ガン)氏の小説『菜食主義者』の英訳版『ベジタリアン』を読んだ海外の読者らが「面食らっている」という。同作は昨年、世界的に権威ある文学賞の一つである英国のマン・ブッカー賞国際部門に選ばれ、英語に翻訳したデボラ・スミス氏も韓氏と共同受賞していた。しかしその後、英訳版の誤訳が数々指摘されており、このほど翰林(ハルリム)大のキム・ボン教授(英語英文学)がスミス氏の誤訳について改めて批判したのだ。
(略: ①主語の混乱、②原文で英語使用を無視し、他英語に置き換えなど)
・さらに決定的なのは、英訳版で省略された部分が多数あることだ。キム教授が「翻訳者が作為的に削除した」と指摘した部分は、第1部で3カ所、2部に11カ所、終盤の3部では33カ所に上る。そのためか、英語圏読者のネットレビューでは、作品の中・後半への不満が集中的に上がっているそうだ。
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ちなみに、Amazon掲載の英語版(The Vegetarian )ペーパーバック版に、「なか見!検索」があり、各紙(誌)の書評が麗々しく並んでいる。
以前、この作品の翻訳者デボラ・スミスとのインタビューが、中央日報に掲載されている。「<インタビュー> 翻訳者デボラ・スミス『韓国文学、驚くほど幅広く躍動的』」(2016年3月29日)に、翻訳者の韓国語経験を知る部分がある。(抜粋)
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・翻訳者にも関心が集まっている。デボラ・スミス氏(28)がその主人公だ。彼女は2009年にケンブリッジ大を卒業した後、翻訳者になるために韓国語の勉強を決心する前までは韓国とは関係がなかった。韓国人の知り合いもおらず、韓国料理を食べたことすらなかった。韓国の小説もやはり読んだことはなかった。
Q:2010年にロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)修士課程韓国語科に進学して2年で作品を翻訳した。
「読解を通じて韓国語を習ったので正確に早く話せない。若者の間で使われている言葉や俗語は聞き取れない。初めて翻訳する時は辞典をよく引いた」
Q:韓江の『菜食主義者』を翻訳したが。
「(2012年)SOAS博士課程中に出版社から『読んでみて教えてほしい』と言われその本を受け取った。少し翻訳して送ったが『出版しない』と言ってきた。私が読んでも面白くない翻訳だった。翌年、ロンドン図書展を控えて出版関係者に会ったが『出版するのに何かいい本はないか』と聞かれた。その時思い浮かんだのが『菜食主義者』だった。1年前のものを手直しして送ったところ、出版社がすぐ翌日『素晴らしい』と言って出版に意欲を示した」
Q:韓国語と英語は非常に異なる言語だが。
「韓国語は相対的に曖昧な言語だ。英語は正確に記述しなければならない。翻訳しながら同時に説明を追加しなければならないのではと感じる時がある。だがやり過ぎはよくない。曖昧性は作家のスタイルでもあった」
(本ブログ関連:”菜食主義者”)
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・2017年8月1日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の女性作家の韓江(ハン・ガン)氏の小説『菜食主義者』の英訳版『ベジタリアン』を読んだ海外の読者らが「面食らっている」という。同作は昨年、世界的に権威ある文学賞の一つである英国のマン・ブッカー賞国際部門に選ばれ、英語に翻訳したデボラ・スミス氏も韓氏と共同受賞していた。しかしその後、英訳版の誤訳が数々指摘されており、このほど翰林(ハルリム)大のキム・ボン教授(英語英文学)がスミス氏の誤訳について改めて批判したのだ。
(略: ①主語の混乱、②原文で英語使用を無視し、他英語に置き換えなど)
・さらに決定的なのは、英訳版で省略された部分が多数あることだ。キム教授が「翻訳者が作為的に削除した」と指摘した部分は、第1部で3カ所、2部に11カ所、終盤の3部では33カ所に上る。そのためか、英語圏読者のネットレビューでは、作品の中・後半への不満が集中的に上がっているそうだ。
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ちなみに、Amazon掲載の英語版(The Vegetarian )ペーパーバック版に、「なか見!検索」があり、各紙(誌)の書評が麗々しく並んでいる。
以前、この作品の翻訳者デボラ・スミスとのインタビューが、中央日報に掲載されている。「<インタビュー> 翻訳者デボラ・スミス『韓国文学、驚くほど幅広く躍動的』」(2016年3月29日)に、翻訳者の韓国語経験を知る部分がある。(抜粋)
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・翻訳者にも関心が集まっている。デボラ・スミス氏(28)がその主人公だ。彼女は2009年にケンブリッジ大を卒業した後、翻訳者になるために韓国語の勉強を決心する前までは韓国とは関係がなかった。韓国人の知り合いもおらず、韓国料理を食べたことすらなかった。韓国の小説もやはり読んだことはなかった。
Q:2010年にロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)修士課程韓国語科に進学して2年で作品を翻訳した。
「読解を通じて韓国語を習ったので正確に早く話せない。若者の間で使われている言葉や俗語は聞き取れない。初めて翻訳する時は辞典をよく引いた」
Q:韓江の『菜食主義者』を翻訳したが。
「(2012年)SOAS博士課程中に出版社から『読んでみて教えてほしい』と言われその本を受け取った。少し翻訳して送ったが『出版しない』と言ってきた。私が読んでも面白くない翻訳だった。翌年、ロンドン図書展を控えて出版関係者に会ったが『出版するのに何かいい本はないか』と聞かれた。その時思い浮かんだのが『菜食主義者』だった。1年前のものを手直しして送ったところ、出版社がすぐ翌日『素晴らしい』と言って出版に意欲を示した」
Q:韓国語と英語は非常に異なる言語だが。
「韓国語は相対的に曖昧な言語だ。英語は正確に記述しなければならない。翻訳しながら同時に説明を追加しなければならないのではと感じる時がある。だがやり過ぎはよくない。曖昧性は作家のスタイルでもあった」
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韓国では、韓国文学を世界普及させるため、該当国の言語に翻訳するのを韓国人(韓国系現地人)に担わせているようだ。そのため、英国人自身の手で翻訳された意義をこのインタビュー記事で取り上げたかったのかもしれない。インタビュアーが、どこか戸惑いを感じながら、翻訳の力量を確認しているように思えるのは気のせいだろうか。
「曖昧性は作家のスタイルでもあった」というより、翻訳者が曖昧だったのかもしれない。
「曖昧性は作家のスタイルでもあった」というより、翻訳者が曖昧だったのかもしれない。