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2017年8月2日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」蓮花台舞の伴奏音楽

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(7/26)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「蓮花台舞(연화대무)」の伴奏音楽など関連する曲を紹介した。

始めに、伝「高麗史」に知られる「蓮花台舞」の舞踊について次のように紹介された。
・昔、宮庭舞踊を「呈才(정재)」と言い、王の前だけで踊る、華麗な衣装と優雅な身振りが特徴。中でも、蓮から女性が現れて踊る「蓮花台舞」は規模が大きい。舞台上の大きな蓮の蕾から鶴が出て、蕾の間を行き来して踊る。鶴が口ばしで蕾をつつくと、花が満開して、中から女性が出て踊る。単純だが、いかに表現するか重要な場面だ。史書「高麗史」*によると、「蓮花台舞」は、現在のイランの北方由来という。遠くから伝わり、受け継がれてきたという。
(*「高麗史」:李氏朝鮮時代に焚書または消失)

▼ 「蓮花台舞の伴奏音楽」を聴く。緩やかに響く音に、碧眼の胡姫を想うわけにはいかないよう。

次に、人柱で海に身を投じた、パンソリ「沈清歌」の「沈清」が蕾から現れる場面について次のように紹介された。
・パンソリにも「蓮花台舞」と同様な場面がある。パンソリ「沈清歌」の主人公「沈清」が竜宮から生き返って、宮廷に現れる場面だ。沈清は、めしいの父の目を治すため、人柱となって海に身を投じる。竜王は、そんな沈清を地上に戻すため、花の蕾に包んで海上に浮かばせた。蕾を見つけた人々は、それを皇帝に捧げた。その頃、皇帝は、皇后を亡くし悲しみに耽り、花を眺めて癒していた。人々が蕾を見ているなか、蕾から美しい沈清が現れた。その後、皇帝は沈清を皇后として迎え入れる。

▼「沈清歌」から「沈清が還生して入宮する場面(심청이 환생해서 입궁하는 대목)」を聴く。粛々と聞こえてしまう。

最後に、蓮の花を鑑賞できる庭園と、蓮の食用などについて次のように紹介された。
・昔の建物に、「蓮」の花を意味する漢字が使われるものが多い。そんな文字の付く建物には、蓮の花を観賞できる池がほぼあった。泥水を吸い上げ、美しい花を咲かす蓮は、洋の東西、古くから大事にされてきた。仏教では仏の悟りや極楽を象徴し、清潔で豊かなイメージを与えた。また、茶にして飲んだり、葉を米と一緒に炊き込んだり、根を副菜にするなど、多用な花だ。韓国はちょうど今頃が、蓮の花が咲く時期である。

▼ 「蓮の花が咲く(연꽃 피어오르리)」を聴く。仏教に賛美歌があれば、そんな親しみやすい、今様の歌だ。