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2017年7月16日日曜日

路に立つ木は曲がって

子どものためのサイト「Yiddish far Kinder」の「」のページに紹介されている、イディッシュ語作家イツィク・マンゲルの詩「路に立つ木(אויפֿן וועג שטייט אַ בוים)」(Itzik Manger 1901年~1969年)は、歌にもなって、いろいろな歌手が披露していて、子守歌の範疇にも紹介されているようだ。

上記サイトには、この詩の簡単な紹介とともに、原詩イディッシュ語 - ローマ字表記(転写)- 英語訳を並列したpdfもある。(素直な)英語訳を参考に、この詩(歌)の見聞きすると、こんな感じだろうか。(イディッシュ語については、いつかチャレンジしたい)
母から飛び立ちたいと願う息子(Itsik)だが、寒さを案じる母は衣(ころも)を着重ねさねさせようとして・・・いつか、その衣が母の想いだったと気付くことになる。路に立つ木は曲がっていて、木のすべての鳥たちは飛び立った。

この歌(詩)は、次のYoutube(アニメ)で初めて知ったわけで。母親の無限の愛を感じさせる。アニメの中で、空を漂うさまに、シャガールの絵を思い出す。歌は、1951年、Leo Fuldによって歌われヒットしたそうだ。
次のアニメは、Efim Chernyの歌によるとのこと、童謡なような親しみやすさを感じる。


(Youtubeに登録のshosh38に感謝)

■ 作者イツィク・マンゲル自身によるイディッシュ語朗誦もある。いつか、聞き取れることを願ってリンク先を記す。
https://www.youtube.com/watch?v=RnhQHQrJj6Q


(付記)エセーニンの「母への手紙」
母親に対する思いを、さまざまな作品で知ることができる。なかでも、内村剛介訳のエセーニンの詩「母への手紙」*は忘れられない。エセーニンの生涯と重ねて読む(理解する)のとは別に、素直に共感できるものがある。うるさく思った母親の気遣い(しぐさ)が、実は心深く残っている。
(* Youtube:この登録者77easterly77の解説「もっと見る」には、英訳も併記されている )