ブログ本文&資料

2017年4月22日土曜日

(雑談)鉱物採集が上手な人

骨董商がわが子の教育に、優れた作品だけ徹底的に見せるそうだ。いい悪いの比較ではなく、跳びぬけた作品を通して、自然と眼力を養成するのだろう。

初期の月着陸映像がテレビ放送されたとき、地質学者が画面を指差して、あれを!と思わず口にしたという。どこかで聞いた話しだが、専門的に集中した人に見えるべくして見えたのだろう。

こんなことがあった。鉱物採集会の帰り道、その路上に当日最高の鉱物を超ベテランが偶然見つけたという。一方、ぐでぐで歩きながら、帰宅途中の駅にある温かい《うどん屋》しか浮ばぬ者には及びも付かない。もし同じ視界を経験したとして、素通りするのがせいぜい。

一緒に鉱物採集する仲間でもそうだ。年季の入ったベテランは、ほぼ同じ場所で採集しているにもかかわらず、驚くような美しい緑柱石を見つけてしまう。一尺四方の岩を砕いて、結晶を取り出すのだからかなわない。そんなとき謙遜されると、こちらはますます余裕がなくなる。

さて、これは鉱物採集に限ったことでないだろう・・・それを承知すると、凡人には居場所が無くなってしまうことになる。