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2016年2月28日日曜日

豪徳寺 招き猫

2月最後の日曜日、世田谷の「豪徳寺」に出かける。今日の日付に変わったばかりの深夜、NHKのテレビ番組「ハイビジョンスペシャル『決定版 ねこ大百科』」で、いろいろな猫の品種などについてエピソードが紹介された中で、「招き猫」の話題があった。豪徳寺境内にずらり並んだ招き猫が映された。

招き猫には、右手を挙げた(金運を招く)ものと、左手を挙げた(人を招く)ものがある。豪徳寺が彦根藩主の井伊家の菩提寺となったのは、(江戸初期に藩主井伊直孝が)招き猫のおかげで雨降りの難を避けることができたことに由来するという。その結果、豪徳寺に招き猫像が置かれるようになったようだ。ちなみに、こちらの招き猫は、右手を挙げているものの、色付けはシンプルである。

電車を乗り継ぎ、大苦戦しながら、ようやく菩提寺にたどりついた。東急世田谷線の「宮の坂駅」からわずかな距離にある。井伊家菩提寺という格式が漂う思ったより大きな寺院だ。暖かな陽射しのもと、参拝者はまばらで落ち着いた雰囲気がした。招き猫像は、招き猫の堂の片隅にひっそりと飾られていた。招き猫のコマーシャリズムを全く感じさせないのに感心しつつ、社務所を探して招き猫像をいただいたのはいうまでもない。

ところで、東急世田谷線は、2両編成の路面電車形式だが、都営荒川線(1両編成)と同様専用軌道を走っている。でも、路面電車の気分を充分味わえる気がする。京王線の「下高井戸駅」で乗り換えて「宮の坂駅」の間だけなので、そこから先についてどんな感じだろうか。

「宮の坂駅」は名前の通り、南に向かって坂道にある。テレビ番組の「タモリ倶楽部」、あるいは「ブラタモリ」で、招き猫をテーマにしつつ採りあげてみてはどうだろうか・・・なんて、思い巡らしたりした。

それにしても、乗換えを繰り返し疲れた。ぽかぽか陽気の車内で、窓から差し込む陽光を浴びて、いつのまにかうとうとしてしまった。そうそう、私は猫アレルギーで、冬の寒さと同じくらい、ネコは苦手である。(ネコを飼っている人が隣に座ると思わずクシャミするくらい)