今朝、都心で「初氷」が観測された。今年最初の結氷日となる。冬の寒さはジワジワ来るものだが、暖冬に油断したせいか突然やってきた感じだ。昨晩の教室帰り、余りの寒さに頬がしばられて、ついに冬到来を実感したばかり。
朝、ストーブをつけて横になりながらテレビ番組を見ていたら、気象コーナーで東京都心の初氷について解説していた。BIGLOBEニュースの天気記事、「東京で 最も遅い初氷を観測!」(1/13、tenki.jp)は、遅い初氷を次のように報じている。(抜粋)
-----------------------------------------
・今朝の東京都心は冷え込みが強まり、午前6時30分までの最低気温は氷点下0度9分まで下がりました。
・東京都心では、1925年の統計開始以来、最も遅い「初氷」が観測されました。(東京大手町での観測)
・平年より27日遅く、昨年より29日遅い観測です。
-----------------------------------------
「1925年の統計開始以来、最も遅い『初氷』」というのは驚き。子どものころ、道路の水溜りに張った氷を踏んでバリバリという響きを楽しんだ。軒先に氷柱(つらら)がさがっていたこともあった。つい、もぎとって陽にかざしたり、舐めたりしたものだ。子どもは何でもする。
そういえば、東京に転校してびっくりしたことがあった。「霜柱」だ。前に住んでいた所より緯度が高いこともあり、火山性の関東ローム層という土質もあって、霜柱の成長が大きい。踏み込むとぐしゃりと折れてへこむ感触がなんとも嬉しくて、辺りを踏み散らしながら歩いた。それも数年で慣れてしまったが。
雪の中ではしゃぐ子どもたちの様子を見たい気がする。やっぱり冬はあった方がいいのかもしれない。
ブログ本文&資料
▼
2016年1月13日水曜日
KBS WORLD「国楽の世界へ」 昔話
KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(1/6)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、「昔話」に関連した3曲を紹介した。番組、新年最初の放送である。
最初に、一粒の栗に悩むかわいらしい話による童謡「セサンダルグン(세상달궁)」について、次のように紹介された。
・昔、冬になると部屋に火鉢を置いた。部屋の空気を暖かくし、鍋料理を温めのにも使う。孫が遊びにくれば、火鉢で栗やサツマイモなど焼いてやった。そんなとき、昔話や歌があればなお楽しい。童謡に、栗のお話しがある。ソウルへの途中、栗を拾い台所の食器棚に入れたところ、ネズミが食べたようで、一粒だけ残り、どの窯で蒸して食べるか悩む内容だ。栗が出来上がったら、<包丁で皮をむき、二人で分けて食べよう>という、一粒の栗に悩む姿がかわいらしい。
▼ 子どもたちが歌う童謡「セサンダルグン」を聴く。童謡というより舞台で歌われるよう、結構力強い。
次に、「独脚鬼(トケビ、도깨비)」のおかげで大金持ちになった物語を次のように紹介された。
・昔話に、虎やキツネ、お化け、独脚鬼と呼ばれる化け物などがよく登場する。物語りで人々を脅かす存在だが、時には人間が上に立つという、愚かで哀れな姿だったりもする。パンソリに、独脚鬼のお蔭で金持ちになった話しがある。ある男が道端でばったり出会った独脚鬼は、金を貸して欲しいと言う。男は持ち合わせの金を独脚鬼に渡し、急いで帰った。すると、翌日から独脚鬼は金を返し始めたものの、それを忘れ毎日くる。それがいつまでも続き、男はすぐに大金持になる。でも男は、毎日くる独脚鬼が面倒になりどうしたことだろう。
▼ 創作パンソリ「独脚鬼のお蔭で金持になった男」から、「独脚鬼を追い出して大金持になる場面」を聴く。饅頭怖いか、今様。
・面倒になった男は、トケビが一番怖がるものは何か尋ねると、鶏の血が一番怖いとう。男は金が一番怖いと返す。そして、家中に鶏の血を付けると、男に恨みを抱いた独脚鬼は、庭に金束を投げて行ったとのこと。
最後に、白石(백석、1912年~1996年)の詩「カエルの食卓の物語(개구리네 한솥밥)」について次のように紹介された。
・詩人白石は、南北分断後に北側で活躍し、最近になって韓国でも作品が読まれるようになった。土着の情緒を独自の表現で表す詩人として挙げられる。子どものための作品も多い。彼は、言葉を保存する方法はただひとつ、文学を高いレベルに引き上げることといい、それを後世に受け継がせるのに、子供向けの良い作品を残すという。彼の作品に、「カエルの食卓の物語」の詩がある。貧しいけれど善良なカエルが、困難な立場の動物を次々と助ける内容だ。
▼ カヤグム(伽耶琴)併奏の「カエルの食卓の物語」を聴く。素直な旋律。(「善良な人優しいあなたを愛します」に感謝)
・カエルが友達を助けると、今度はカエルが大変な目にあったとき、友達が助けてくれる。そして、みんなでカエルの家に集まり、暖かい食事をしたという、心温まる話しだ。
(付記) 「いっしょにごはんたべたよ」(平凡社)
最初に、一粒の栗に悩むかわいらしい話による童謡「セサンダルグン(세상달궁)」について、次のように紹介された。
・昔、冬になると部屋に火鉢を置いた。部屋の空気を暖かくし、鍋料理を温めのにも使う。孫が遊びにくれば、火鉢で栗やサツマイモなど焼いてやった。そんなとき、昔話や歌があればなお楽しい。童謡に、栗のお話しがある。ソウルへの途中、栗を拾い台所の食器棚に入れたところ、ネズミが食べたようで、一粒だけ残り、どの窯で蒸して食べるか悩む内容だ。栗が出来上がったら、<包丁で皮をむき、二人で分けて食べよう>という、一粒の栗に悩む姿がかわいらしい。
▼ 子どもたちが歌う童謡「セサンダルグン」を聴く。童謡というより舞台で歌われるよう、結構力強い。
次に、「独脚鬼(トケビ、도깨비)」のおかげで大金持ちになった物語を次のように紹介された。
・昔話に、虎やキツネ、お化け、独脚鬼と呼ばれる化け物などがよく登場する。物語りで人々を脅かす存在だが、時には人間が上に立つという、愚かで哀れな姿だったりもする。パンソリに、独脚鬼のお蔭で金持ちになった話しがある。ある男が道端でばったり出会った独脚鬼は、金を貸して欲しいと言う。男は持ち合わせの金を独脚鬼に渡し、急いで帰った。すると、翌日から独脚鬼は金を返し始めたものの、それを忘れ毎日くる。それがいつまでも続き、男はすぐに大金持になる。でも男は、毎日くる独脚鬼が面倒になりどうしたことだろう。
▼ 創作パンソリ「独脚鬼のお蔭で金持になった男」から、「独脚鬼を追い出して大金持になる場面」を聴く。饅頭怖いか、今様。
・面倒になった男は、トケビが一番怖がるものは何か尋ねると、鶏の血が一番怖いとう。男は金が一番怖いと返す。そして、家中に鶏の血を付けると、男に恨みを抱いた独脚鬼は、庭に金束を投げて行ったとのこと。
最後に、白石(백석、1912年~1996年)の詩「カエルの食卓の物語(개구리네 한솥밥)」について次のように紹介された。
・詩人白石は、南北分断後に北側で活躍し、最近になって韓国でも作品が読まれるようになった。土着の情緒を独自の表現で表す詩人として挙げられる。子どものための作品も多い。彼は、言葉を保存する方法はただひとつ、文学を高いレベルに引き上げることといい、それを後世に受け継がせるのに、子供向けの良い作品を残すという。彼の作品に、「カエルの食卓の物語」の詩がある。貧しいけれど善良なカエルが、困難な立場の動物を次々と助ける内容だ。
▼ カヤグム(伽耶琴)併奏の「カエルの食卓の物語」を聴く。素直な旋律。(「善良な人優しいあなたを愛します」に感謝)
・カエルが友達を助けると、今度はカエルが大変な目にあったとき、友達が助けてくれる。そして、みんなでカエルの家に集まり、暖かい食事をしたという、心温まる話しだ。
(付記) 「いっしょにごはんたべたよ」(平凡社)