ブログ本文&資料

2016年12月7日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 伝統音楽と新しい音楽の融合

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(11/30)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズとして、<伝統音楽と新しい音楽とを融合したジャンルの曲>に関連した3曲を紹介した。

始めに、「国楽」とは何か、伝統と現代の狭間で、若手によるさまざまな取り組みについて次のように紹介された。
・「国楽」には、重々しい<宮中音楽>や、大衆的な<民謡・パンソリ>などが浮かぶ。国楽とはどんな音楽か、明確に答えられる人はあまりない。「昔から伝わる音楽」とすると、比較的最近の音楽は国楽ではなくなる。最近、新形式の国楽が目立つが、ジャンルも形式も様々で、歓迎する人もいれば、嘆く人もいる。一方、国楽や西洋音楽、更に大衆音楽など区分せず、ただ「音楽」という人もいる。彼らは、音楽は現代を生きる人々のストーリーを多様な方式で表現したものという。

▼ 若者の歌 「私の歌(이 내 노래)」(パク・インヘ、박인혜)を聴く。フォーク風に、今様の歌と

・パク・インヘは、12歳からパンソリを習い、韓国芸術総合学校でパンソリを専攻、修士号を取得し、全国パンソリ・コンクールで大賞受賞した。最近、伝統的パンソリより、独特な公演やミュージカルでより知られる。彼女がミュージカルと初めて出会ったのは、その中で、俳優に歌を教えるため指揮する役割だった。そこで、歌に注視してパンソリ公演に訪れた観客を見て、ミュージカルの影響力に関心を持った。より広い国楽の普及のため、ミュージカルを活用したりする。

次に、パク・インヘ以外にも新しい試みをするグループ/バンド 「コレヤ(Coreyah、고래야)」について次のように紹介された。
・バンド 「コレヤ」は、KBS国楽大賞受賞グループだが、国楽の枠にとらわれるのを拒絶する。彼らの音楽に国楽らしく思えない、果たして国楽といえるかと疑問に思う人々が多いのも理解できるが、伝統音楽が、歌謡曲のように親しまれて欲しい気持も感じられる。

▼ 「コレヤ」の「あらん限り遊んでみよう(전폭적으로 놀아보세)」を聴く。今様ながら思いの他、伝統・歌謡の香りが混在する。

最後に、面白いグループ、「ジャンビナイ(Jambinai、잠비나이)」について次のように紹介された。
・「ジャンビナイ」は、コムンゴとヘグム、ギターで構成される小規模集団だ。海外で活発に活動。リーダーは、国楽バンド、またはメタル・バンドと思われても構わない、他ジャンルと結合した新たな国楽を表現をしたいという。メタルバンドは荒っぽいイメージがあるが、伝統的楽器を用いる演奏は、美しいと評価される。彼らがどんな方向へと導いていくのか、もう少し見守る必要がありそう。

▼ ジャンビナイの演奏、「消滅の時間(소멸의 시간)」を聴く。ムムム・・・ちょっと・・・。超今様だ。ふうっと、ため息。