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2016年7月12日火曜日

イ・ソンヒの音楽態度

音楽に対するイ・ソンヒの考え方について、ネットで紹介される彼女の新聞記事や情報を通じて知ることができる。そのたび、頂点を極めた彼女なればこその態度に感心するばかり。

歌謡界の歴史、人脈、未来について、一貫した視座を持つ評論家と違い、そこはファンなもので、彼女の言葉に全て納得することになる。彼女が15集アルバム(2014年)を出すにあたって、代表曲の「その中であなたに出会って(그 중에 그대를 만나)」を初めてお目見え(ショーケース)をした際の、記者懇談で語った言葉が、スポーツQの記事、「【インタビュー】 イ・ソンヒ『まあまあの歌手として記憶されたくない』」(2014年3月25日)にある。(抜粋)

(20歳直前の1984年にデビューして)デビュー30周年にあたる年のインタビューだっただけに、そのやりとりは、彼女の音楽人生も含めての発言といえる。歌い手(ボーカリスト)としての強い自覚、声質の自覚、進取気鋭の自覚、そして大衆音楽家としての自覚だ。彼女は、「国民歌手」と敬称される歌手である。

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・5年間、何と100曲を越す構想をした末、10曲を完成させて(第15集)アルバムに盛り込んだイ・ソンヒは、大衆にシンガーソングライターと認識されるよりは、ボーカリストとして記憶されたいという希望を伝えた。

・自身の感情を言葉より歌で、さらに良く表現すると自負した彼女は、曲を書く理由について、「他の作曲家たちは自身の考えるイ・ソンヒについて重点を置き曲を作るため、私を表現しきるのに限界がある。ただ、私の声を私がもっとよく分かっているので、専門的な作曲家が表現しきることのできない部分を、私が解決するべきだと素朴な考えで、曲作りを始めた」と説明した。

・これまでのアルバムに作詞、作曲だけで参加したイ・ソンヒは、今回のアルバムでは、編曲、若い作曲家との共同作業など多くの試みをした。彼女は、「新譜に実験的な音楽を試みたが、私は大衆音楽をする人なので不必要な説明よりは音楽を鑑賞し、すぐに感情に浸ることができる曲を盛り込んだ」と伝えて、心血を注いだ作品であることを感じられるようにした。
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