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2015年4月2日木曜日

「桜祭り」前日

明日から「桜祭り」を開くという、昼下がりの公園に、桜の様子を見に行った。一昨日、風に煽られて街の桜が散り始めているのを見たからだ。幸い、この二日間静穏に恵まれ、元気を取り戻したようで、公園の桜は咲き誇っていた。

平日にもかかわらず、思いの他人出が多く驚く。考えてみれば今日は春休み。幼児から小学生くらいまでの子どもと遊ぶ親子連れや、誘い合わせた若者たちで賑わっていた。小さな子どもらの遊び声は、春らしい活気を与えてくれる。

公園敷地内のあちこちに桜の木が植えられていて、人々は巡るようにして花見する。もちろん定番の、花の下にシートをひいて車座になって談笑するグループもある。桜は、みなをにこやかにさせる。

普段巡ることのない公園西側の入口では、黄色の菜の花と、満開の桜を合わせて見ることができる。十分に春三昧した気持ちになる、ちょっとした贅沢な場所だ。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 パンソリ登場人物の視点

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(3/25)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第98回として、伝統芸能のパンソリ(판소리)から、登場人物の立場を変えてみた3曲を紹介した。

(本ブログ関連:”水宮歌(수궁가)”、”赤壁歌(적벽가)”、”沈清歌(심청가)”)

始めに、意味が変化した「善男善女(선남 선녀)」や「張三李四(장삼 이사)」について次のように紹介された。
・「善男善女」は元来、仏教信者で教えに従う人々を指す。韓国ではその意が変わりハンサムな男と綺麗な女を指すのが一般的だ。また、「張三李四」も同じく、張と李の息子を指したが、張と李がありふれた姓であることから、今は普通で平凡な人を指す意に変わった。歴史に記録はないが、人から人へ物語や歌を通じて伝わった。
・パンソリも、ストーリーの所々に人々の喜びや悲しみが出てくる。うまく読み取るのも、パンソリの楽しみ方だ。

▼ パンソリ「水宮歌」から、「困るな(난감하네)」を聴く。カメの立場で歌ったコラボ的今様。

・パンソリ「水宮歌」は、ウサギの肝をめぐる話だ。龍王からウサギの肝を探してくるように命じられた使いのカメは、ウサギを一度も見たことも、陸地がどこかも分からない。命令には逆らえない。やっとのことでウサギをおびき出して連れてくるが、愚かな龍王のせいでウサギを逃してしまう。それでもウサギの肝を求める王の前でカメは困ってしまう。

次に、パンソリ「赤壁歌」には、中国の小説「三国志演義」にない部分があることについて次のように紹介された。
・パンソリ「赤壁歌」は、「三国志演義」を元にした曲で、最高権力者となった曹操が、呉国を攻める内容が中心だ。有名な武将が作戦を立てて戦う。でも、まともな武器もなく命をかけて戦ったのは、名の知れぬ兵士だ。パンソリには、原作で触れぬ兵士たちのストーリーが登場する。

▼ 「赤壁歌」から戦の後に残った兵士を点呼する「軍士点考(군사점고)」を聴く。・・・語りが続く。

・戦に敗れ兵士たちと後退する場面だ。生き残った者を確認する。兵士は曹操に不満を抱き、非難する。

最後に、パンソリ「沈清歌」は、妻に先だたれた盲(めしい)の夫と赤子(娘)、村人の関係について次のように紹介された。
・「沈清歌」では、沈清の父は若いとき視力を失い、妻が針仕事をして金を稼いだ。妻は、夫の世話から家事まで担ったが、娘沈清を出産して亡くなる。

▼ 「沈清歌」から葬式での「郭夫人の棺が出る場面(곽씨 부인 상여 나가는데)」を聴く。賢婦人への理解と別れ・・・。

・残された夫は、葬式の準備など一人で出来ず、村人のおかげで葬儀を終え、沈清も育てることができた。