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2015年10月18日日曜日

イ・ソンヒ「バラ」

バラの季節だ。バラは、園芸として難しいようで、近所の民家に花壇を成しているのを見かけることはない。ときたま、垣根や柵に枝を延ばしているものもあるが、丁寧に手入れをしているようにはみえない。

昔、行ったことのある植物園のバラ園を見てしまうと、その圧巻に勝るものはない。教室へ行く途中、あるスクールと道路を挟んだ真向かいに、鉄網塀越し一面にバラが咲いている施設がある。明るい時間に通りかかるたび、一度は覗いてみたいと思っていた。ネットで調べて驚いた。何と、そこは墓地だった。バラに覆われて、外から一見、バラ園にしか思えなかった。

しかしながら、バラ、とりわけ赤いバラは情熱的だ。妖艶であり誘惑的である。バラの赤は、ときめく胸を流れる血潮であり、ほとばしる溶岩である。そして、女性の唇である。男は、心情をバラに託し、その香気に酔い、虜になる。

(本ブログ関連:”バラ(장미)”)

あなたにバラを渡す
その赤い香気、あなたに伝える
私を忘れて眠る夜に
あなたの部屋いっぱいに、バラの花の香気が広がるまで

私たちの愛で生きよう
短い生涯を、夢見るようにしよう
二度と来ないこの瞬間に
愛する時間は、あまりあるではないか

一瞬としても、およばぬとしても
その喜びにひたってみるべきでないか
生きてみて、胸がときめく
時が多くないことを、よく知っているから

その先が痛みだとしても
両の手を広げて、あなたを抱こう
愛しよう
生きてみて
私たち二つの心、熱くなろう


あなたに口づけしたい
ああ、その唇はどれほどうっとりするだろうか
太陽の下、柔らかな花びら
さらに赤く染まっていくのね

愛と憎しみの両方を持って
風の最後にあなたのすべてを預けて
大きくなっていくあなたの熱望は
遥かその昔の、草原を描いているのか

その先が痛みだとしても
美しく咲いたのね
風に触れて
花びらが散るとても
そのこころは、熱く咲いて散る

(Youtubeに登録のMusic maniaに感謝)