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2014年2月20日木曜日

小川の跡

江戸の昔、雑木林の台地を開墾して作った新田地帯に、玉川上水から引き込んだ(分水の)貴重な小川が縦横していた。その存在は限られているが、住宅地に変貌した当地のふとした建物脇に跡を見つけることができる。

住宅地の裏通りの、更に陰になるようにして存在する、幅3mにも満たない小道がある。散歩道というより、 土地の区分であるような役割をしている。通路は、場合によって道半ばで終わったりしている。近所の小川跡の小道は、石畳にして整備されているが、幼稚園の広場に突き当たって途切れている。まあ、それもいいかもしれない。

中には、小川と谷(川)が上下にクロスした(築樋(つきどい)の)跡もある。それを示す解説のプレートも立っていて、ときたま、その場所を通り過ぎるのだが、木立に覆われて構造を見極めることができない*。ただし、上側の小川跡の窪みが遠く続いているのが見える。いつかその先まで辿ってみたいと思う。

来週後半辺りから、春らしさが訪れるという。もう少し温んできたら、小川跡巡りも悪くないな。

(*)2/21追記:
築樋(つきどい)について説明のプレートを見て上記赤字修正。
② 小川の跡を、わき道に沿って辿ってみたところ、本来の築樋と見られる処があった。低地を流れる川と交差するように、上に小川が跨ぐための橋が作られていた。