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2014年11月15日土曜日

イ・ソンヒと住民登録番号

韓国は国民一人ひとりに、「6桁(生年月日)-1桁(年代別性別)4桁(出生地コード)1桁(出生登録順)1桁(チェックデジット:誤検出用)」の数字で構成する、「住民登録番号」が付されている。重要な個人情報である。

(本ブログ関連:”住民登録番号”)

イ・ソンヒの初期アルバムに、何と彼女の住民登録番号が掲載されているという話題が、写真入りで以前からブログ*などであった。クッキーニュースの記事「【親切なクック(ぶすり)記者】 『イ・ソンヒのアルバムに住民番号が?』 杜撰だった個人情報管理、ネチズン『驚愕』」(11/13、ミン・スミ記者)は、その話題からセキュリティの重要性について次のように報じている。

    (*) ブログ:「킬크로그(killklog)」(本ブログ関連
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・好きな歌手のCDを買って聞くというのは、愛情がなければ難しいことです。ファンでもそうです。オンライン音源で音楽を聞く時代の今はもっとだと思います。国民歌手イ・ソンヒ(50)*のCDには、素晴らしい彼女の声以外にも特別なのが入っていますね。

    (*) 年齢:数え歳、満年齢なら現在49歳。

・最近、インターネット・コミュニティーに出まわっている写真*があります。1985年発売されたイ・ソンヒの1集と2集、全曲が含まれているアルバムを撮った写真です。イ・ソンヒのあどけない姿が印象的ですね。「Jへ」、「あ、昔よ」が含まれています。名曲でしょう。ジャケット写真の後ろを見ると驚くようなものが記されています。彼女の出生年月日、住民登録番号、本籍、現住所です。イ・ソンヒを紹介するために書いたようだが関心が高まっています。重要な個人情報であるためです。驚きと共に心配が押し寄せますね。特に住民登録番号は犯罪に悪用されることができます。

    (*) 写真:クッキーニュースの記事にも掲載されている。
    (本ブログ関連:イ・ソンヒの”本籍”)・・・ただし、番地は不記載

・イ・ソンヒのファンたちの間では、「アルバム中に記されている住民登録番号が本物だ、違う」を巡り舌戦が広がっています。しかし問題は、過去、個人情報に対する認識と管理がこのように粗末だったという点です。

・ネチズンも驚愕を禁じえなかったです。「何とまあ(そんな事があり得るかと驚きあきれる)」、「1、2枚売れたのではなかったのに」、「インターネットもない時で、重要だと考えていないよう」、「時代の違いでしょう。だが恐ろしいですね」 「住民登録番号持って何かをすることができる時代ではなかったんですよ」、「そもそも住民登録番号が何がすごくて、いろいろな重要行為の要求条件にするのか。それ自体が問題ですね」などの反応を見せました。

・一時、インターネットでは、ある小学校卒業アルバムが話題でした。卒業写真の下に名前と住民登録番号が一緒に描かれていたからです。ネチズンたち驚きましたよ。記事をモザイクにしあげた作成者は、「校長先生が、住所は変わっても住民登録番号は変わらないと、かように作られた」という説明を付け加えました。問題が深刻に見えます。

・去る6日、「カード3社の情報漏洩事件」の被害者が、地方自治体を相手に出した訴訟に敗訴したという報道がありました。被害者は、「住民登録番号を変更してほしい」と要請したが、裁判所は「個別的な住民登録番号の変更を認める場合、住民登録番号の個人識別機能が弱まって社会的混乱を招くようになる」と拒絶しました。

・続く情報流出事件と事実上一度もない後続対策に国民の懸念が増しています。イ・ソンヒのアルバムの写真を見て、ネチズンの肝を冷やしたのは無駄ではないですね。
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