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2014年10月8日水曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 建国神話(開天節)

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(10/1)に文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第74回として、韓国で1909年1月15日に制定された、建国神話の記念日「開天節개천절)」にまつわる話を紹介した。

始めに、檀君(단군)神話にもとづく「開天節」の史録について、次のように紹介された。
・開天節は、古代朝鮮神話の檀君による建国を記念する日。開天は天が開く意だ。檀君神話は、高麗僧侶の一然(일연、1206年~1289年)が書いた史書「三国遺事(삼국유사)」(1280年代中頃)にある。
・10月3日は、建国記念日「開天節」で、檀君が建国した古代朝鮮の紀元前2333年10月3日にあたる。開天節の時期にもう一つ説があって、檀君が建国した124年前に桓雄(환웅)が降臨した日もある。檀君、桓雄ともに神話中の人物だ。韓国民は、檀君神話を思いを起こし団結する。昔、節句に近所の家を訪ね、願うの意を持つ「ビナリ」を歌い、平和を祈った。

▼ 歌「ビナリ(비나리)」を聴く。以前の回でも聴いたよう、サムルノリのにぎやかな金属打楽器に合わせて歌う。

次に、桓雄による地上の統治神話について、次のように説明された。
・天を統治した神、桓因(환인)の子に桓雄がいた。桓雄が人間世界を欲したことに気付いた父は天下を見下ろし、人間を幸せにするため桓雄を人間の世界へ送り治めさせた。桓雄は兵士3000人を率い、太伯山(태백산、妙香山)の山頂にある天地を繋ぐ神檀樹(신단수)の下に降りた。他民族にも「生命の木」をモチーフにする神話がある。人類の想像力は似る。桓雄は、風、雨、雲を統治する各々の神を率いてこの世を治めた。人間世界を、穀物、命、病など360余り各々の神に治めさせた。

▼ 「一千年の物語り」からコムンゴ演奏「希望を抱いて(희망을 품고서)」を聴く。古皮袋に揺れる新酒のよう。

最後に、檀君神話の独特な系統(シャーマニズム的起源)を示す熊女について、次のように説明された。
・桓雄の統治国が羨ましく、一頭の熊と虎が人間になりたいと訪ねてきた。桓雄は一握りのヨモギとニンニク20個を渡し、これを食べて100日間太陽光を避ければ人間になれると言った。それに成功したのは、虎ではなく熊だった。熊は熊女(웅녀)という女性になり、桓雄と結婚する。生まれた息子の檀君は、国を建て現在の平壌を都とし、2000年近く治めた後、神になった。

▼ 民謡「城主プリ(성주풀이)」を聴く。( ⇒ ここでは、イ・ソンヒの慶尚道民謡を聴きましょう・・・圧倒されます)

(Youtubeに登録のRuby Kangに感謝)