ブログ本文&資料

2014年6月4日水曜日

イ・ソンヒの「雨降る街に立って」

まるで真夏を思わせる強い陽射しは、何かの景気づけだったのか。一年の折り返しに近づいたこのところ、垣根越しの紫陽花に目が向くようになった。通過点である梅雨は、都市生活者の勝手な思いだが、避けられない。玄関の傘は、減ることなく溜まり続けている。

東京の天気は、今日から下り坂で、早ければ平年(6月8日)より数日早く梅雨入りする可能性があるという。すでに、沖縄と奄美は先月中に、九州と四国は今月初に梅雨入りした。(気象庁:平成26年の梅雨入りと梅雨明け(速報値))

地方平成26年平年差昨年差平年昨年
沖縄5月5日ごろ4日早い5日早い5月 9日ごろ5月10日ごろ
奄美5月11日ごろ同じ1日遅い5月11日ごろ5月10日ごろ
九州南部6月2日ごろ2日遅い6日遅い5月31日ごろ5月27日ごろ
九州北部6月2日ごろ3日早い6日遅い6月 5日ごろ5月27日ごろ
四国6月3日ごろ2日早い7日遅い6月 5日ごろ5月27日ごろ

じめじめ湿気の多い時期、屋内にいると除湿機を動員する。正直、苦手なのだ。でも、そぼ降るなか、自然の景観には詩情がある。そして、そこへ織り込む想いは独特である。

途切れぬ雨に打たれながら、悲しみを癒し、流そうとする、イ・ソンヒの9集所収の「雨降る街に立って(비오는 거리에 서서)」(1994年、作詞・作曲イ・スンジン)を聴いてみよう。雨音と遠雷から曲は静かに始まる。

(本ブログ関連:”雨降る街に立って”)
-----------------------------------------------------
雨降る街に立って、あなたを待っているのね
行き交うたくさんの人たちの中で、私は立ち続けるのね
降る雨の中で、たたずんであなたを待っているけれど
どこにも見つからないあなたは、雨に濡れた私の心が分かるの

雨降る街に立って、あなたを思っているけれど
みすぼらしい私の姿は、私にも、どうしょうもできないの
消えていく、あなたの悲しい後ろ姿のように一人でここに

雨降る街に立って、あなたを待っているのね
暗い夜は更けていくのに、あなたは見えないのね
-----------------------------------------------------
(Youtubeに登録のRuby Kangに感謝)