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2013年10月8日火曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 世宗

KBS WORLD「国楽の世界へ」は、先週水曜日(10/2)に、文化的なキーワードに基づく韓国文化シリーズの第26回として、朝鮮時代の王であった世宗(세종)大王について紹介した。

まず、世宗大王の人物について次のような説明から始まった。
・ソウルの光化門広場に世宗大王の銅像がある。朝鮮時代第4代の王である世宗大王(1397年5月7日~1450年5月18日)は、1443年ハングル(한글)を考案し、その3年後ハングル作成の目的と原理を記載した「訓民正音(훈민정음)」を公布した。当時朝鮮国内で中国の漢字(漢文)が使用されていた中で、同書にハングル創作の理由を次のように記されている。
「わが国の語音は中国とは異なり、漢字と噛み合っていないので、愚かな民たちは言いたいことがあっても書き表せずに終わることが多い。予(世宗)はそれを哀れに思い、新たに28文字を制定した。人々が簡単に学習でき、また日々の用に便利なようにさせることを願ってのことである。」(Wikipedia:訓民正音

▼「国文余興(국문뒤풀이)」を聴く。「ハングルを学ぶ過程を歌にしたもの・・・ハングルの並びが歌詞となっている」そうだ。・・・国楽のどこに位置づけられるのかな、のどかでのんびりと聞こえる。

次にハングル文字の原理と作品について次のように解説された。
・ハングル文字は唯一、創設者と、その日時、原理まで明らかにされていて、訓民正音の解例本はユネスコ世界記録遺産に登録された。そのハングル文字の原理は、民のために作られたために、5つの基本子音と3つの基本母音の組み合わせからなる理解しやすく、記号のようだが、簡単、かつ科学的な原理が元になっている。
世宗大王は(命じて)、朝鮮建国を綴った(ハングル文献の)楽章、叙事詩である「龍飛御天歌(용비어천가)」や、釈迦の教えをまとめた「月印千江之曲(월인천강지곡)」など、様々な文学作品を残した。「龍飛御天歌」はその歌詞が音楽として現代まで残されていつ。

▼管弦合奏の「與民樂(여민락)を聴く。荘厳な響きがする・・・それにしても洗練されている。

最後に、世宗大王にかかわるイベントについて次のように紹介された。
・世宗大王は音楽の分野にも多くの関心を寄せた。当時、政治と音楽には密着な関係があると考えられた。世宗大王が直接、木の棒で地面に印を付けながら作曲したといわれる「宗廟祭礼楽」は、現在も毎年5月の第一日曜日に、宗廟祭礼を行う際に演奏されており、ユネスコ人類の無形文化にも登録されている。
10月9日は「ハングルの日」で、今年から再び祝日とされた。

▼「私たちが望むわが国(우리가 원하는 우리나라)」を聴く。コラボというか、ショスタコもさぞや・・・今様である。