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2013年8月11日日曜日

雷鳴

今日の暑さには、さすがに閉口した。2階の閉切った部屋に上がると、室内に溜まった空気が熱容量を持った物質で、びっしりと充填していることを実感した。用事が済めば、もはや長居の必要はない。
そんなわけで、1階の自分部屋は、苦手なエアコンを29℃にゆるく設定して、それに扇風機の微風を加えて涼み、やり過ごした。

午後3時前後、激しいカミナリが続き、辺りの空気をバリバリと響かせて落雷した。まじかに雷鳴が轟くあいだ、3度も停電したのだ。今年になって、2回目の瞬断だ・・・久しく忘れていた停電の光景を思い出した。

子どもの頃、夜間に台風に襲われて停電で部屋が真っ暗になり、準備していたローソクに火が灯ると、母親を中心にローソクの揺れる灯りにみなの顔が浮かびあがって、いつもと違う楽しさがあった。なぜかはしゃいだ記憶がある。そのときばかりは、暗闇が決して怖いものではなかった。

今日のカミナリの後、土砂降り雨がしばらく続いた。恵みの雨といった想いをわかせない。むしろ、熱せられた地面から上昇した空気が上空で持ちこたえられなくなり、雨になって降ってきた・・・いや、落ちてきたとしか思えないのだ。それも降り終われば、街に爽やかな空気が流れ、何事もなかったようにひとびとで溢れていた。