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2011年11月8日火曜日

立冬 2011、いまだ寒さを知らず

今日は旧暦10月13日、二十四節気のひとつ「立冬」で、いよいよ冬のはじまりなのだが、炬燵、ストーブの冬支度をするほどではない。ちょっと厚着して外出すれば、額に汗がにじむ。極端に寒くもなく、秋の視線が残っている。

お嫁さんの携帯電話に付いているカメラの調子がよくないようで、このところ可愛い孫たちの写真や動画を目にすることができない。ニィーっと笑った、孫の顔を見たいものだ。もう、2歳と8ヶ月になる。そして、クルリと愛らしい瞳の、8ヶ月の孫娘を見たい。

KBS WORLD「国楽の世界へ」 舞踊曲

KBS WORLD放送の「国楽の世界へ」は、先週水曜日(11/2)に、「踊りを踊るときに演奏される舞踊曲」を紹介した。

「重要な儀式の時に、歌、踊り、そして楽器の演奏」で構成されるものを「歌舞楽(가무악)一体(일체)」と呼び、舞踊の伴奏音楽として次の説明から始まった。
・「僧舞(승무)」
・「呈才(정재)」
・民俗芸能の例として「カンガンスルレ(강강술래)」

<僧舞>
僧舞の由来、スタイルについて次の解説があった。
・由来に諸説あり、仏教的儀式の際の僧侶による踊りであったというのがもっとも有力。
・僧舞は、白い僧衣(そうえ)に山形の白い笠をかぶり、赤い袈裟をかけた、ひとりの踊り手が単独で踊る。

▼イ・センガン他による「僧舞の伴奏音楽」を聴く。長い袖が宙を舞うように起伏を持って奏でられる。すこし装飾的な感じがする・・・。

(映像)「Koart 国楽動画 僧舞 (チェ・サンムク)」(koartny80

(追記)
この僧舞は、衣裳そのものからして神秘的で、特に舞台を遠く見るとき、宗教的超絶を感じさせる。ところで、舞や伴奏の原初の姿はどうだったのだろうか。また、舞の後半に太鼓を打つ「法鼓」は、舞と同じ由来なのだろうか・・・。


<呈才>
宮中舞踊の呈才の由来、スタイルについて次の解説があった。
・呈才の名は、「王に自らの才能を捧げる」意味から。
・振り付けは大きくはないが、派手で華麗な衣装と小道具を利用して、豪華ながらも優雅に、一人の踊り手が、花紋席(화문석)という小さな敷物の上で、黄色い衣装を身にまとって踊る。

▼韓国芸術総合学校、伝統芸術院による春鶯囀(춘앵전)の伴奏音楽を聴く。とても優雅な気分になれるし、舞と合わせて聞けばなお一層だろう。

(映像)「Koart 国楽動画 呈才"春鶯囀" (チョ・アラム)」(koartny80


<民俗芸能(カンガンスルレ)
庶民の踊りの由来、スタイルについて次の解説があった。
・韓国ではお祭りなどで、両手を広げ、自然と肩を揺らして拍子をとりながら踊りだす人たちをよく見る。
・民俗芸能の例として、全羅南道の沿岸地域から始まったとされる「カンガンスルレ」がある。主に真丸月の秋夕(추석)の夜、女性たちが両手をつなぎ円を描きながら、豊作を祈る思いを込めて集団で踊る。

▼チョ・コンレほかによる「カンガンスルレ」を聴く。次の映像を見れば、民俗芸能はやっぱりいいな、ほっとしますよ。庶民の心を歴史につなぐ伝統は素晴らしい。

(映像)「Ganggangsullae」(UNESCO