ソ連が、初の人口衛星「スプートニク1号」(1957年10月4日)を、アメリカに先んじて宇宙に飛ばした、わずか4年後、すなわち50年前の今日(1961年4月12日)、人類史上初の地球周回が同じくソ連の宇宙飛行士「ユーリイ・ガガーリン(Юрий Гагарин)」によって達成された。
宇宙競争相手のアメリカはたてつづけに、ソ連の後塵を拝したことになる。人工衛星の結果、「スプートニックショック」がキーワードになって、アメリカでは科学教育が振興されるようになった。しかし、当時の子どもにとっては、そんなことは関係ない。球形の人工衛星本体に流れるように付いたアンテナの姿は、とにかく格好良かった。
そのとき、子どもたちにとって、宇宙はすでに漫画に、映画に、テレビの中にあった。だから、人類が宇宙を飛ぶのは別段不思議ではなかった。ガガーリンは、ぼくらの思い通り、宇宙を周回してくれた。おまけに「地球は青かった」という平和の言葉を人類に贈ってくれたのだ。
もちろん、それが決死的な挑戦であり、偉業であったことを、もう少し大人になって理解できたのだが。
さて、50年後の今日、ぼくらは彼の遺志をついで平和な時代にいるのだろうか。
(Youtubeに登録のlenau55に関連)
(本ブログ関連:”ガガーリン”、”スプートニク”)
★★★★★ 孫娘が、耳を近づければスヤスヤと寝息が聞こえそうに、穏やかに寝る写真が届いた ★★★★★
★★★★★ 孫が、カメラを持つ母親との会話に夢中になり、近づきながら転んでしまう動画が届いた ★★★★★
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2011年4月12日火曜日
INESレベル7
日経新聞の記事「福島第1原発事故、最悪のレベル7に 保安院検討」(4/12)によれば、福島第1原発の事故レベルを次のように述べている。(全文)
・ 経済産業省の《原子力安全・保安院》は12日、《東京電力》福島第1原子力発電所の事故が原発事故の深刻度を示す国際指標「国際原子力事象評価尺度(INES)」で最悪の「レベル7」とする検討に入った。「レベル7」は過去に旧ソ連で1986年に起き、史上最悪と言われるチェルノブイリ原発事故しかない。「東日本大震災」で原発を安全に止められず、1カ月たっても復旧に手間取っていることが、事故の重大さを際立たせている。
・ 経済産業省の《原子力安全・保安院》は12日、《東京電力》福島第1原子力発電所の事故が原発事故の深刻度を示す国際指標「国際原子力事象評価尺度(INES)」で最悪の「レベル7」とする検討に入った。「レベル7」は過去に旧ソ連で1986年に起き、史上最悪と言われるチェルノブイリ原発事故しかない。「東日本大震災」で原発を安全に止められず、1カ月たっても復旧に手間取っていることが、事故の重大さを際立たせている。
・ 《保安院》はこれまで福島第1原発1~3号機の事故を「レベル5」(所外へのリスクを伴う事故)と暫定評価していた。ただ国の《原子力安全委員会》は11日、福島第1原発の事故で、すでに最大1時間あたり1万テラ(テラは1兆)ベクレル規模の放射性物質が出ていた可能性があるとの試算結果を明らかにした。数万テラベクレルの放射性物質が原子炉から漏れ出したと推定される。「レベル7」は放射性物質の放出量が数万テラベクレル以上としている。
・ 国際評価尺度は、原発事故の深刻度を0~7の8段階で示す。
原発事故の国際評価尺度も、放射性物質の規模も日常の指標ではないし、そのうえ大きな値になればなるほど、感覚的に理解できない。発表が後出しされるたびに、わたしたちは湯の中の蛙になる。
チェルノブイリ原発事故と同じ評価尺度なら、同事故と比較して、放射性物質の内容と量について、そして原子炉の安全性について続報が欲しい。なによりも知りたいのは、曝爆の相対量ではなく絶対量だ。幼い子どもたちの安全のためにも、アラートは早期に出して欲しい。
原発事故の国際評価尺度も、放射性物質の規模も日常の指標ではないし、そのうえ大きな値になればなるほど、感覚的に理解できない。発表が後出しされるたびに、わたしたちは湯の中の蛙になる。
チェルノブイリ原発事故と同じ評価尺度なら、同事故と比較して、放射性物質の内容と量について、そして原子炉の安全性について続報が欲しい。なによりも知りたいのは、曝爆の相対量ではなく絶対量だ。幼い子どもたちの安全のためにも、アラートは早期に出して欲しい。