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2011年8月7日日曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 長短(チャンダン) 〔続々々々〕

先週、水曜日(8/3)放送の、KBS WORLD「国楽の世界へ」では、5週続いて、リズムの長短(チャンダン:장단)を紹介しているが、「チュンモリよりもう少し速く音楽を進めていくという意味を持つ」リズム<チュンジュンモリ(중중모리)チャンダン>について解説された。
音楽だけでなく、言語や文化的な背景についても、丁寧に説明されている。感謝。
(長短の紹介に合わせて、ブログのタイトルに"々"を付けていたら・・・リズムのように続いて・・・)

〔モリ〕
長短の名前によく使われる「モリ(모리)」について、次のような解説があった。
・「モリ」は、韓国語動詞「モルダ(몰다)」からきており、「何か対象になるものを自分が望む方向に動かす」という意味で、「音楽を思った方向に進めていくという風に捉え」られるとのこと。

▼ウォン・ジャンヒョン(テグム)、キム・チョンマン(チャング)による「テグムサンジョ」の中からチュンジュンモリを聴く。演奏による、鳥の鳴き声のようなテグムの笛の音も軽快だし、チャングのリズムにも調子を合わせやすく、ホッとする。ようやく聴き取れるようになったのかな・・・。

〔ハン〕
例えば、民俗楽の「散調」のテンポを速めていくなかに、韓国特有の感情といえる「ハン(한)」を「こめるだけでなく、それぞれのテンポの長短にのせて徐々にこれを解いていこうとするものが多い」という解説があった。

<チュンジュンモリチャンダン>
「ワンフレーズ12拍からなって、(チュンモリと比べて)テンポが少しずつ速くなりながら、メロディーの起伏も激しく」なり、「チュンモリ同様、1拍目と9拍目にアクセントが入る」とのこと。

(参考)チュンジュンモリチャンダンについてKoWikipediaによれば、
・パンソリ·散調で用いられて少し早いリズムで12拍調子だ。 3分拍構成の遅い4拍になっており、12/8拍子や6/8拍子で書く。
・打法は、덩 궁 딱 /궁 딱 딱 /궁 궁 딱 /궁 웅 궁。

▽(解説用の)チュンジュンモリチャンダンのリズム構成を聴く。あれっ、速いなあというのが感想だ。
▽(解説用の)演奏用に変化したバージョンを聴く。あれっ・・・やっぱり、随分と複雑に速くなっている。

▼ユ・ミリ(歌)、キム・チョンマン(プク)によるパンソリ「春香歌の中からチャジンサランガ(춘향가 중 사랑가)」を聴く。どうしても、リズム取りがもつれてしまう。言葉の区切りを理解しないと難しいのだろう。

(参考)KJPOPに「春香歌中愛歌」が載っている。

▼アン・ヒャンヨン、オ・ジョンスク、サム・ヘソンによる南島民謡「ナムウォンサンソン」を聴く。素直に聴けました。9拍目のアクセントが不思議に、体の芯でリズムをとるのに効いているようだ。とてもよかった。


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