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2011年5月14日土曜日

KBS WORLD「国楽の世界へ」 テグムとソグム

ブログへの登録が遅れてしまったが、5/11に放送されたKBS WORLD「国楽の世界へ」では、管楽器 [テグムとソグム]が紹介された。
国楽の習い事に人気のある楽器について、女性に一番は伽耶琴(カヤグム)で、男性に一番は今回紹介の管楽器テグム(대금:大笒)だそうだ。楽器、奏法、逸話など解説は、KBS WORLDのリンク先に詳述されているので、放送に聴いた楽器の音色に感じたことを素人なりに記す。

[テグム]
・長さ1m程の竹製の横笛で、合奏に使用の場合、オーケストラでいえばオーボエのような音合わせの楽器に当たるようだ。また、葦の薄片でふさいだ穴(청공)が独特の響きをもたらす。
▼キム・ソンジンによる「淸聲ジャジンハンイプ」を聴く。管の長さに比して、想像以上澄んだ高音が響く。葦の薄片が、まるで中央アジアにあるような、同時に二種類の音を出す効果を出しているようだ。
▼イ・センガン(テグム)、ホ・ボンス(チャング:太鼓)による「オッモリ、トンサルプリ」を聴く。高音軽快に吹き、チャングとリズムを掛け合いしている。

[ソグム]
・統一新羅時代という時代に、広く演奏された楽器と伝えられるものに、三弦三竹(삼현삼죽)があり、弦楽器はカヤグム、コムンゴそして琵琶が、管楽器はテグム、チュングムそしてソグム(소금:小笒)だそうだ。
・ソグムは、テグムにあった独特の穴(청공)がない、高音パートを奏でる楽器で、現代の創作音楽でも広く愛されているそうだ。
▼ハン・チュンウンによる現代曲「ランのための歌」を聴く。フルートに似た音色で、素朴な味合いある響きがする。

今回は、楽器が歴史や伝統と密接につながっていることも紹介された。