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2011年5月4日水曜日

ふるさとのはなしをしよう

自然にシンクロしてしまう北原謙二の歌「ふるさとのはなしをしよう」(歌詞:伊野上のぼる、作曲 キダ・タロー、1965年)には、《ふるさと》の原風景がある。夕陽に染まる漁港、縁日のざわめきする下町、遠く桃の実が彩る丘。そこは、住んだことのない、ぼくらのこころの《ふるさと》でもある。

60年代の高度経済成長時期に、都会の人々は《ふるさと》の、光り、彩り、ざわめき、匂いを喪失した。その渇きに正面から応えてくれたのが、映画の寅さんシリーズだったのだろう。そう、寅さんは自己矛盾した存在だったし、日本の最大公約数だった。

未来に伝えるべき《ふるさと》の復興を祈るばかりだ。

(Youtubeに登録のo94tm2に感謝)