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2010年2月14日日曜日

ソルラル

今日は旧正月の元旦(설널)である。韓国の正月連休は、昨日、今日、明日だそうだ。
ところで今晩、「夜光」という鬼が出てくるという。「東国歳時記」(洪錫漠著)の正月の項にある「夜光」の記事に、次のような子ども向けの行事がある。

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俗説に、夜光という鬼が、この日の夜に人家に降りてきて、子どもの鞋(わらじ)をはいてみて、足にあうものを履き去る。鞋を履き去られた主は、一年中不吉であるという。
そこで子どもたちは、これを畏れてみんな鞋をかくし、燈火を消して寝る。そして篩(ふるい)を板間の壁か庭のきざはしにかけておく。というのは、夜光が篩の孔を数えるうちに鞋を盗むことを忘れ、夜明けの鶏鳴を聞いて逃げ去ると、伝えられているからである。
夜光がいかなる鬼かは知らないが、あるいは薬王の音が転じてそうなったのかも知れない。(夜光の朝鮮音は야광、薬王のそれは약광)。薬王像は大へん醜く、子どもたちをこわがらせるから、そうおもわれる。
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大晦日に家宅に侵入してくる秋田の「なまはげ」に似ているが、「なまはげ」は教訓的であり、本来小正月(旧暦一月十五日)の行事だそうだ。また、災いをもたらす鬼の侵入を防ぐという意味では、2月の「節分」の「豆まき」に似ている。
「夜光(鬼)」を含めて、どの鬼も怖いが恐怖ではない、行事に吸収された鬼でしかないようだ。

今日の孫は、食欲を増し、体も自由になり元気を取り戻した。ところで、孫が静かに寝いっているので、両親が売店に行ったところ、目を覚ましたのだ。母親を探して泣く孫をあやすのは難しい。すぐに二人が戻ってきてくれたので安心。しばらく遊んだ帰り際に、母親に抱かれた孫が、何とバイバイと手を振ってくれたのだ。孫は賢いと思う。