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2010年1月10日日曜日

孫と初詣

孫宅の地元にある田無神社に初詣に出かけた。誕生してほぼ10ヶ月目の孫にとっては、初めての初詣になる。小さな身を、しっかり防寒着で固めた姿が可愛らしい。
今日でも、詣でに来る人々のあとは絶たない。正月気分が、ここにはまだ残っている。その賑わいのなかで、本殿の神々に向かい若い家族の平安を祈った。

昨年末、クリスマスに会ってから2週間ほどに過ぎないが、孫は一段と成長した。こんにちは、バイバイ、おいしいひとハ~イ!の仕草を見事にこなすし、言葉に似た声を発する。赤ん坊から幼児への過程を着実に進んでいる。それでも、帰りがけに見たあの寝顔の可愛らしさはいつまでも同じである。

森の歌

中学校の音楽教室は校舎の2階奥にあって、ブラスバンド部員は出入り自由だった。放課後、戸棚にあったドミートリ・ショスタコーヴィチの「森の歌(Song of the Forests)、Op.81」(オラトリオ)のLPレコードを取り出しては聴き入った。つまり、はまってしまったのだ。
ジャケットには、鬱蒼とした樹林が描かれていた。インターネットで探したところ、それはVanguard(VRS-422 )のLPレコードだったと思う。(指揮:ユージン(エフゲニー)・ムラヴィンスキー)

ロシア語の歌詞もわからなければ、歴史的(政治的)背景も知る由もない。ただ、オーケストラと次々湧き出るような合唱の旋律と響きを楽しんだ。実に心地よかったのだ。
それだからか、この「森の歌」は、当時もそうだが今でも市民合唱団の曲目に入っているという(それも日本だけのようだが)。

もう一度聴きたいと、前のことであるが、ヴラディーミル・アシュケナージによるCDの「森の歌」(LONDON POCL-5263)を入手した。指揮者の解釈や演奏について語ることは一切ない。ただ、懐かしい町に戻ったときに感じる、思い出と現実の違いに似た戸惑いを覚えた。歳をとるというのは、そういうことなのだろう。

ところでWikipediaによれば、ショスタコーヴィチ自ら「森の歌」をオラトリオと位置づけたとのこと。