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2010年5月18日火曜日

樹木観察会

初めて小金井公園の「樹木観察会」の案内を見たのが公園サービスセンター前の掲示板だった。小金井公園サービスセンター長で樹木医の松井氏が講師となって、樹木巡りの解説をしてくれるというのだ。さっそく当日の今日、公園サービスセンター前の受付で参加申込をする。たくさんの方々が参集して盛況だった。
公園正面口から「いこいの広場」に至る約30種類の樹木を観察し、植物としての特徴や由来について説明いただいた。午前中の2時間の樹木巡りは、アッというまに終わってしまった。今まで公園を散歩して何気なく見えた光景が、これから違って見えることを期待したい。帰り際に提出のアンケートに次回の案内希望欄に署名したのはいうまでもない。

解説を聞いて興味深い話題を記す。
・公園の正面口に巨木が並んでいるのは、昔ここが鎮守の杜だったからだそうだ。公園はもともと武蔵野の台地の上側にあり乾燥していたところに、玉川上水が引かれ、その分水を得て、東京市が緑地化計画をしたことによるそうだ。そのとき、この地にはかような鎮守の杜の他、畑、雑木林、植木の畑などがあったという。
・仏教に関連する3つの樹木の紹介があった。
    - ナツツバキ(別名サラノキ、娑羅双樹に擬せられる)
    - ボダイジュ(菩提樹)
    - ムクロジ(黒い種子が数珠の珠に似る)
ユリノキ(英名:Tulip Tree)の独特な形の花が咲いていて、カラスが蜜をなめては地上に落としているという。今回の観察会のメインにあげられた。
・その他、茸のベッコウタケによる樹木内部への菌糸の侵入という怖い話を聞く。正常に見える木が、実は根元が蝕まれているというのだ。